自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

今回はAnn Rheum Dis 2019年10月号より、滑膜組織が早期炎症性関節炎における臨床分類や予後/治療反応性推測の精度を高め、生物学的製剤の要否を予測する可能性について、英国からの論文です。

超音波ガイド下生検で活動性のある関節から滑膜組織を採取してから治療を開始しました。滑膜の組織所見を臨床像や治療内容で比較すると、リンパ球が多く浸潤する滑膜組織群は高率で生物学的製剤が必要でした。200人の患者の滑膜を採取したという検体量の多さと利便性に国柄を感じ、組織所見と治療を結びつけるという視点は理解しやすいと思いました。

担当 S