自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

The American Journal of the Medical Sciences 2018年3月号より、SLE患者における抗リン脂質抗体と心臓弁膜病変の関連性(サウスカロライナ州でのコホート内症例対照研究)について取り上げました。

SLEでは弁膜症の中で狭窄よりも逆流をきたすことが多く、最も多いのが僧帽弁、次点で三尖弁となっています。各弁に絞ると有意差は出なかったですが、抗リン脂質抗体が20 units/mL以上であれば、いずれかの弁に病変をきたすオッズ比が3.1と有意に高くなる結果を得られました。

実臨床で治療対象としてなかなか直面しない印象ですが、Libman-Sacks心内膜炎を想起し勉強するとてもよい機会になりました。

担当:S