自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

Peripheral neuropathy in antineutrophil cytoplasmic antibody-associated vasculitides(Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm 2019;6:e615)

ANCA関連血管炎で末梢神経障害が起こる頻度について述べた論文となります。EGPAの女性で末梢神経障害が起きる頻度が高く、末梢神経障害の患者ではそのほかの臓器病変としては皮膚病変、筋骨格病変、心血管病変を合併しやすい。逆に腎病変、眼病変、胃腸症状の合併の頻度は少ないとありましたが、よくよく論文を読んでみると腎病変は腎生検で明確な血管炎、尿中の赤血球円柱、1g/日以上の蛋白尿のいずれかがある場合で、これに引っかからない腎病変も含めると実臨床では腎病変を合併している割合が高いように思えました。

担当 K