自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。

Disease activity and humoral response in patients with inflammatory rheumatic diseases after two doses of the Pfizer mRNA vaccine against SARS-CoV-2.

Braun-Moscovici Y, Kaplan M, Braun M, Markovits D, Giryes S, Toledano K, Tavor Y, Dolnikov K, Balbir-Gurman A.Ann Rheum Dis. 2021 Jun 18:annrheumdis-2021-220503. doi: 10.1136/annrheumdis-2021-220503. 

ファイザー製の2回のSARS-CoV-2mRNAワクチン接種後の炎症性リウマチ疾患の活動性と液性免疫について報告した論文。

csDMARDs、Biologics、targeted DMARDs(JAK阻害薬)、これらの併用などいずれの患者においても、ワクチン接種群では抗SARS-CoV-2 IgGが、感染後の患者群(ワクチンは接種せず)と比較して有意に上昇していた。

しかし、抗CD-20抗体(リツキシマブ)投与群では約半数でこの中和抗体は上昇していなかった。面白いことに、GPAに対し、リツキシマブが投与された患者ではワクチン接種後もこの中和抗体のIgG上昇なく、COVID-19に2回罹患したが、ワクチン投与4ヶ月後にこのIgGは上昇していたとのことであった。

担当 N