自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております。
George MD, Baker JF, Winthrop KL, et al. Immunosuppression and the risk of readmission and mortality in patients with rheumatoid arthritis undergoing hip fracture, abdominopelvic and cardiac surgery. Annals of the rheumatic diseases 79: 573-580, 2020.
関節リウマチ患者さんの手術合併症と免疫抑制薬の関係についての論文です。メディケアからデータを抽出しているので患者さんの偏りがあります。関節リウマチでメトトレキサートと比べ、TNF阻害薬やそれ以外の生物学的製剤やtsDMARDsは死亡率や再入院の増加はありませんでした。グルココルチコイドは5mg/日以上でこれらのリスクがわずかに増えていました。その他術後肺炎や創部合併症なども検討していますが、グルココルチコイドについて用量依存的にリスクが増えている結果ではなく、メディケアから抽出したデータを元に解析しているので、不明の交絡因子が残存している可能性があり、さらなる検討が必要と考えられました。
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