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研究概要
細
菌学部門では、臨床現場で問題となる病原細菌の病原性、抗菌薬耐性、宿主の感染防御などに関する研究を行なっています。特に、耐性菌感染症を含む難治性細
菌感染症に有効な新規抗菌治療剤の開発、核酸増幅が不要な新しい細菌遺伝子検査法と細菌ジェノタイピング法の開発、ファージワクチンの開発などを中心に研
究を展開しています。主な研究課題を以下に列記します。
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研究課題
- CRISPR-Cas技術とバクテリオファージ技術を利用して、薬剤耐性菌を選択的に殺菌する新規抗菌治療法の開発 (AMED 事業採択課題)
- 病原細菌における異質性(ヘテロ性質)の遺伝学的背景
- 黄色ブドウ球菌の感染機構と薬剤耐性
- A群レンサ球菌による侵襲性感染症発症機構の解明
- 院内感染の解析と防御対策 (長期滞在型高齢者福祉施設における効率的な感染症対策プログラムの開発, AMED 事業課題)
- 地域の在宅医療における抗菌薬耐性菌の実態調査
- バクテリオファージ( 通称ファージ )に関する基礎研究
- ムーンショット型研究開発事業(目標5)「自然資本主義社会を基盤とする次世代型食料供給産業の創出」(分担)
- 薬剤耐性菌を殺菌する広宿主域バイオロジクスの開発(AMED 事業採択課題)
- 細菌感染症創薬に向けた新規抗菌カプシドの技術基盤の創出(AMED-CREST 事業採択課題)
- 腸内細菌叢から狙った細菌を選択的に除去する医薬品の開発に向けた新規殺菌技術の開発(AMED-MB創薬事業 (2021-2026)
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I. 新規抗菌治療法の開発(AMED J-PRIDE ; AMED 新興・再興感染症; AMED-CREST; 科研費 基盤研究(A) ) [ Top ]
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II. 病原細菌における異質性(ヘテロ性質)の遺伝学的背景について [ Top ]
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III. 黄色ブドウ球菌の感染機構と薬剤耐性 [ Top ] |
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IV.
A群レンサ球菌による侵襲性感染症発症機構の解明 [ Top ] |
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V. 院内感染の解析と防御対策 (AMEDの課題) [ Top ] |
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VI. 地域の在宅医療における抗菌薬耐性菌の実態調査 [ Top ] |
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VIII. 自然資本主義社会を基盤とする次世代型食料供給産業の創出(研究代表:高橋伸一郎) [ Top ] |
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人類は将来の人口増加に備える必要があり、食料を取り巻く状況はより賢明な策が必要となっています。現在の化学物質依存、大規模なフードロスへの対策としてバクテリオファージを使った食品保存技術を開発しています。(ムーンショット目標5)
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IX. 薬剤耐性菌を殺菌する広宿主域バイオロジクスの開発 [ Top ] |
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細菌の薬剤耐性獲得メカニズムの中で、「プラスミドを介した薬剤耐性遺伝子の伝播」は細菌種を越えて行われるため特に問題となっています。本研究では、プラスミド介在性の耐性菌を広範囲に殺菌できるバイオ製剤の開発を行っています。(AMEDの課題) |
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X. 細菌感染症創薬に向けた新規抗菌カプシドの技術基盤の創出 [ Top ] |
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抗菌薬が効かない薬剤耐性菌の出現とその急速な蔓延は、世界規模の問題ですが、新しい抗菌治療薬の開発は停滞しています。そこで本研究では、ファージを新
たな創薬モダリティとして、新規抗菌薬の創出のための基盤技術を開発します。具体的には、ファージのカプシドに様々な外来遺伝子カセットを搭載して、細菌
感染症に対する新規の抗菌薬、検出試薬、そして、ワクチンの開発を目指します。(AMED-CREST; 2021-2026) |
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XI. 腸内細菌叢から狙った細菌を選択的に除去する医薬品の開発に向けた新規殺菌技術の開発 [ Top ] |
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独自開発の抗菌カプシド技術を利用して複雑に構成された腸内MBから狙った細菌のみを選択的に除去する細菌叢の再構築技術を開発し、腸内MBを制御する次世代創薬を目指す。(AMED-MB創薬事業; 2021-2026)
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