Q. 自治医科大学ってどんな大学?
自治医科大学は、医療に恵まれないへき地等における医療の確保及び向上と地域住民の福祉の増進を図るため、昭和47(1972)年に全国の都道府県が共同して設立した大学です。開学以来多くの卒業生が地域医療に貢献しています。学生全員に平等な学びの機会を提供するために、必要な条件を満たすことで入学金・授業料が実質不要になる制度を実施しています。
Q. どこにあるの?
栃木県の下野市にあります。最寄り駅はJR宇都宮線で本学の名前が付けられた自治医大駅から徒歩圏内です。新幹線が停まる小山駅と宇都宮駅の間にあり、首都圏はじめ東北方面にもアクセスが便利な位置にあるので学生生活の余暇時間を充実させるスポットにもちょっと足を延ばせば行くことができます。
Q. 自治医科大学医学部のミッションは?
-医療の谷間に灯をともす-
開学当初は、「医療の谷間」とは山間へき地や離島、過疎地などを指していましたが、現代では人口の高齢化などによって都市部の医療難民も顕在化し、難治療とされてきた疾病に関する先端医療への期待が高まるなど、「医療の谷間」が意味する領域は拡大かつ多様化しています。本学では、高度な医学知識と人間性を養う教育と経済的支援を含めたさまざまなサポート体制によって、これからの地域医療を先導する総合医を養成します。
Q. 全寮制なのはどうして?
地域に貢献する医師に必要な規律、協調性、自律の精神を身に付けるためです。キャンパス内に設けられた学生寮は男子寮と女子寮に分かれており、全学生に個室が与えられ各室にトイレやミニキッチンが設置されるなど、プライバシーやセキュリティに配慮されています。
Q. 医師国家試験合格率は?
第1期生が受験した1978年~2024年までの47年間、医師国家試験で全国トップの合格率が22回、合格率100%を10回記録するという高い合格率を誇っています。2013年~2022年に実施された医師国家試験では、10年連続全国第1位、2024年も100%で全国第1位の成績でした。
Q. 卒業後は?
卒業後は、修業年数の2分の3に相当する期間、出身都道府県に戻り、地域医療に従事します。基本的な9年間の過ごし方として、初めの2年間は、臨床研修指定病院や大学病院で臨床研修を行います。本学の卒業生は研修医マッチングの必要はなく、各都道府県の指定した医療機関で臨床研修を行います。その後、3年間へき地などの病院や診療所などに勤務。再び2年間後期研修で高度な専門性を習得し、あらためて出身都道府県の医療機関などに2年間勤務します。この間、大学や都道府県等による様々なサポート体制があります。
Q. 勤務期間終了後は?
引き続き都道府県の職員で医師として勤務を続ける方、行政機関で医療行政の企画・立案に携わる方、大学病院や病院に勤務し臨床・研究を進める方、自ら開業する方、海外留学をする方、様々な卒業生おり、その後のキャリアについては多種多様です。