医学部 School of Medicine

医学部

School of Medicine

学生VOICE

医学部2年

渡邊 真帆

渡邊 真帆 さん

東京都
東京学芸大学附属高等学校 出身

1年次の早期に得られた医師のあるべき姿

自治医大のカリキュラムには、1年次から実習や演習の科目が配置されています。最初に患者さんと接したのは、入学して2カ月後の早期体験実習
[1][1]医学生としての自覚を促すため、1年次に自治医科大学附属病院で患者さんに付き添う実習を体験します。まずは患者さんをはじめ、医療従事者、医療機関の活動、そして附属病院を知り、そのうえで、医療の原点である患者さんの視点で現場を見ることで、何が求められているのかを考えます。
×
。外来と病棟の患者さんから、それぞれ話を伺う経験をしました。特に病棟では腎臓の病気で入院している患者さんの透析に長時間付き添い、慣れない入院生活での不安を和らげるため、周囲のサポートが不可欠であることを学びました。
夏休みには、卒業後に着任する可能性もある診療所での研修にも参加しました。東京都出身の私が行ったのは、式根島、新島、神津島の3島です。いずれも1人から3人の医師が周囲と連携しながら島民の健康を守っている姿が印象的でした。
早期の実習や研修を通して理解したのは、患者さんが抱える心配ごとや苦労が一人ひとり異なることです。まずは患者さんに共感し寄り添うことが大切であり、その中で的確な行動ができてこそ医師としての信頼を得られ、住民に安心してもらえる存在になるのだと気づきました。

あいまいな理解を明確にする実習の経験

11月には解剖学実習
[2][2]人体における諸器官(骨、筋、内臓)について神経、脈管支配を含めた構造に関する正確な知識をもち、人体内での相対的位置、相互関係を把握します。
×
も本格的に始まり、2月までかけて数人のグループでご献体を解剖します。あらかじめ教科書やアプリを使って臓器や筋肉の位置、血管や神経の走行などを学んで臨んだものの、当初は平面での知識を立体認識することに苦労しました。それでも回を重ねるごとに人体の構造に関する理解を深めることができ、解剖も先生の手を借りずに進められるようになりました。また座学で学んだ発生学と関連させることで、臓器や組織の成り立ちを理解し、生命の神秘さや尊厳にも考えが及びました。実習によって、教科書だけでは理解があいまいだった部分が明確になり、医師になるために求められる素養の深さを実感しました。

医学部4年

勝山 貴啓

勝山 貴啓 さん

長野県
松本深志高等学校 出身

医学という学問に取り組み、学修への向かい方が変わる

座学を中心として学んだ、医学部生としての前半を終えました。振り返ると、自治医大に入学してから、高校までとは質・量とも異なる学修の日々でした。特に1・2年次は、平日でも授業以外に数時間は机に向かっていたと思います。高校までの学習との最大の違いは、取り組み方次第で学びをいくらでも深められること。身に付けるべき知識の量が膨大であるとはいえ、テストで及第点を取ることを考えるのであれば、それ相応の量を単独で受動的に学修すれば済むのかもしれません。しかし、医学という学問に取り組んでいることや、実際の医療現場に臨んだ時のことを考えると、単独で受動的にいくら勉強しても足りないという意識がありました。
幸い、自治医大の寮にはラウンジ制度 [1]があり、数人のグループでテーブルを囲んで学修することができます。ラウンジの学修スタイルはグループによって異なりますが、私が所属するラウンジでは、個別に勉強してきたことを持ち寄り、不十分な理解や足りない知識を教え合う習慣があります。そんな仲間が揃っていたこともあり、グループで能動的に学修でき満足できる成績を残すことができました。

3年間で身に付けた全てを活かしBSLに臨む

BSL [2]を1年後に控えた頃、ラウンジの仲間からコミュニケーション不足を指摘された私は、3年次の1年をかけてコミュニケーション能力の向上に努めました。耳の痛い話を冗談交じりにして伝えてくれる仲間のありがたさに感謝しつつ、ラウンジはもちろん、クラブ活動 [3]にも積極的に参加し、海外旅行に行った際にも自ら話しかける姿勢を心がけました。そして4年次からは、いよいよ病棟でのBSLが始まり、患者さんと接する機会も増えます。授業で学んだことのほか、仲間から教えられたことも含めた全てを、病棟での実習に活かしたいと考えています。

医学部6年

浦川 朋也

浦川 朋也 さん

熊本県立
熊本高等学校 出身

根治できない病気の患者に寄り添える医師になりたい

6年次の秋まで取り組む研修や教育プログラムを自身で設計できるフリーコース・スチューデントドクター(FCSD)制度 [1]を利用し、がん診療を学びます。長期の透析治療により徐々に弱っていく祖母を間近で見て、根治できない病気の患者さんに寄り添い、体の痛みとともに心の痛みも取り除くことができる医師になろうと考え、自治医大に入学しました。がんに関心を持ったのは4年生の時。BSL [2]で患者さんへのがん告知に立ち合ったことがきっかけです。
がんは、今では“治せない病気”ではありません。ただし、発達した医療技術で最大効果をあげるためには早期発見が必要です。また、症状が落ち着いても定期的な検査が続きますし、発見が遅れた場合は現代の医療でも対応できません。そうしたがんに関わる医療の始めから終わりまでを経験するため、いずれも通常のBSLには組み込まれてはいない、緩和ケアと病理診断、放射線検査を5年次の選択BSLで選択しました。

がん診療の最先端研究から地域医療まで一気に学ぶ

FCSD制度による実習先は、本学の附属病院と国立がん研究センター、そして大学がある下野市の地域病院を選びました。中でも附属病院では、消化器内科と病理診断部のコラボレーションによる教育プログラムが組まれました。このプログラムでは、病変部の摘出から病理の検査・診断までの実習を一気通貫して行うものであり、在学中でなければ望めない貴重な経験になります。また国立がん研究センターでは希少がんについて学び、地域の病院では在宅でのがん闘病を含めて、都市部と比較しながら地域でのがん診療を経験します。最先端のがん研究を視野に収めつつ、地域に根ざした医療に貢献することが私の目標。選択BSLとFCSD制度での実習経験を、将来に繋がる経験として活かしたいと考えています。

医学部3年

由田 ありさ

由田 ありさ さん

石川県
金沢大学附属高等学校 出身

マクロ・ミクロの視点を使い分け
人体を統合的に理解する

1年次は解剖学
[1][1]人体における諸器官(骨、筋、内臓)について神経、脈管支配を含めた構造に関する正確な知識をもち、人体内での相対的位置、相互関係を把握します。
×
、2年次は
[2][2]中枢神経の構造・新経路を理解し、マクロ解剖学・生理学と関連づけて知識を習得します。また神経解剖学の知識に基づいて臨床神経学の画像診断、局地診断するための応用力を体得します。
×
神経解剖学の実習があります。解剖学実習はご献体を解剖し、人間の体内を自分の目で確認します。当初は組織や器官ごとに見ていたため、理解が進みませんでしたが、先生のアドバイスを参考にして他の臓器とのつながりを考えたり、全身から細部を意識したりするように心がけた途端、人体の構造や機能を理解できるようになりました。神経解剖学の実習でもその経験を活かしマクロとミクロの視点を使い分け、脳と神経との間で行われる目に見えない情報伝達を理解しました。
過去に学んだことがその先の学びに必ず活きてくることを実感できるのが医学の魅力でもあります。1年後のBSL [3]に向け、3年次の学びと1・2年次の復習を並行させ、患者さんと向き合うにふさわしい医学の知識を定着させるのが今の目標です。

医学部5年

齊藤 博司

齊藤 博司 さん

埼玉県立
川越高等学校 出身

地域医療に従事する中でも
臨床に通じる研究を続けたい

4年次の内科系BSL [1]を終え、大きく変化したのは病気について患者さんを中心に考えられるようになったことです。2・3年次の基礎臨床系統講義では病気について学びますが、座学で学んだ病気について復習しながら、同じ病気でも症状によって治療法が異なることをBSLで目の当たりにしたからです。また、教科書では写真や画像しか載っていない検査の実際を見たり、あるいは患者さんに触れて身体所見を取ったりといった経験の積み重ねにより、より医師になるための学修であることを実感しました。
こうした臨床医になるための学修とともに、基礎医学の研究にも興味があり、今は構造生化学 [2]の研究室で実験などにも携わっています。そして将来も地域医療に従事する中でも、臨床に通じる研究を続けたいと考えています。