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2025/8/5
骨髄移植のドナーからの骨髄採取計画において実体重での計算と理想体重での計算のどちらが適切かを比較した村橋大学院生の論文がTransfus Apher Sci . 誌に掲載されました。
骨髄移植のドナーからの骨髄採取計画においては通常は理想体重ではなく実体重が計算に用いられますが、理想体重を越えた実体重の増加は骨髄量ではなく脂肪組織の増加を反映するものと考えられるため、理想体重を用いるほうが適切なのではないかという仮説を立てました。自治医科大学で骨髄採取を行ったドナーさんのうち、BMIが22以上であった157人のドナーさんについて、実体重あるいは理想体重あたりの採取液量と採取された幹細胞数との相関や、採取前後のヘモグロビン値の低下との相関などについて解析しましたが、実体重での計算と理想体重での計算結果に大きな違いは認められず、理想体重での計算が実体重での計算よりも適切であるという仮説を立証することはできませんでした。以上の結果はTransfus Apher Sci誌に掲載されました(Transfus Apher Sci. 2025 Aug 5;64(5):104238. doi: 10.1016/j.transci.2025.104238.)。
Transfus Apher Sci. 2025 Aug 5;64(5):104238. doi: 10.1016/j.transci.2025.104238.