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2025/11/10
急性骨髄性白血病に対する寛解導入療法中の比較的徐脈の臨床的意義について解析した冨永シニアレジデントの論文がInt J Hematol. 誌に掲載されました。
急性骨髄性白血病(AML)治療中の体温(BT)と心拍数(HR)の関係を、比較的徐脈(RB:relative bradycardia)を指標として検討したところ、BT≥37.8°CかつHR<90bpmと定義したRBは630件(63.0%)のイベントで観察され、年齢44歳以上、ヘモグロビン6.5g/dL以上、減弱強度レジメンにおいてより多く観察されました。一方で、BT≥38.6°C、拡張期血圧≥70mmHg、酸素投与、CRP≥7.13mg/dL、造血回復不十分の状態では、RBの発現頻度は低下していました。さらに、RBは感染症の確定診断と有意に関連しており、感染の指標となる可能性が示唆されました。以上の結果はInt J Hematol誌に掲載されました。(Int J Hematol. 2025 Sep 18. doi: 10.1007/s12185-025-04070-5.)。
Int J Hematol. 2025 Sep 18. doi: 10.1007/s12185-025-04070-5.


