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自治医科大学医学部薬理学講座 分子薬理学部門

心臓血管外科学教室の紹介

大学病院の3本柱である診療・教育・研究について我々の教室の特徴を紹介いたします。当教室は出身大学などの派閥が全くなく、情熱を持った若手が活躍しやすい職場です。また見学などは常時可能です。

1. 診療

冠状動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)・弁膜症・血管疾患(大動脈解離・大動脈瘤・閉塞性動脈硬化症・静脈瘤)など各種の後天性心臓血管疾患と心房中隔欠損や心室中隔欠損などを中心とする先天性心疾患を対象としています。また心房細動に対する手術治療や重症心不全に対する機械的補助循環法(人工心臓などで治療すること)を積極的に導入し、これまでには救命不可能であった症例も救命できるようになっています。定時手術では術前に自己血を採取しておき、それを術中や術後に使用することにより、輸血を避ける努力をしています。2013年の1年間では心臓胸部大血管手術360件でその他大動脈瘤手術を含めますと全部で512件を施行いたしました。
尚、2002年9月から当科と循環器内科は新病棟で循環器センターとして80床を抱える機能的な病棟として新たにスタートしております。
さらに栃木県の小児医療設備の拡充に伴い、2006年9月にとちぎ子ども医療センターが開院いたしました。それに伴い小児心臓外科部門を開設し新生児などの複雑心奇形も診療の対象としております。

2. 教育

卒前教育のうち、臓器別の基礎系統講義(2年生対象)は、関係他科との共同で有機的に行っています。外科(3年生対象)・臨床医学序論(2年生対象)・臨床講義(4・5年生対象)・臨床解剖(6年選択BSL)・総合講義(6年生対象)では関連部門を担当し、実症例の画像を駆使した魅力ある講義を目指しています。
1週間の必修臨床実習(4〜6年生対象)では講師あるいは助手が直接学生指導を担当しています。術中に心臓や大動脈を触診し、その力強さを実感してもらっています。またあらかじめ担当症例に関連したテーマを与えて自発的な学習をすすめ、助教授による試問では学生が実際に経験した症例から手術侵襲と生体反応について理解を深めています。選択必修臨床実習では学生は研修医と行動を伴にし、緊急時にも対応しています。
卒後臨床研修では講師・助手・レジデントが一組となって入院患者を担当しています。2年間の初期研修ではかねてから心臓血管外科のみではなく、一般消化器外科・呼吸器外科・麻酔科・救急部などをローテーションし、幅広い能力を有した医師の養成に心掛けています。その後は専門医認定制度に則って研修し、早期に専門医や指導医資格を取得していただく様に努めています。また院外研修にて見聞を広めていただきます。5年間のレジデント終了後の任用試験に合格すると病院助手に昇格します。臨床研究については学会発表や論文作成などは随時指導しますが、基礎研究や海外留学などは病院助手昇格後に行うことを原則としています。

3. 研究

臨床研究として、各種疾患での手術後の左室機能変化・自己血貯血による無輸血手術の有用性・機械的補助循環と臓器および細胞機能の関連・心臓大血管手術後合併症予防と早期発見について、自験例を検討し積極的に国内外雑誌に報告しています。体外循環症例での人工膵臓を用いた研究も開始しています。研修医など若手医師には経験した貴重な症例を学会発表や論文として報告するよう指導しています。また基礎的研究として、機械的補助循環装置の開発および補助循環法の基礎的研究・胸部大動脈手術時の脳保護法や血圧モニタリングシステムの開発など遺伝子解析を行っています。研究設備としては大中小動物専用実験室や慢性実験用畜舎および各種の実験機器を独自に有しております。