医局ブログ

教授ぶろぐ(超不定期掲載)

私的免疫学ことはじめ (29) 破骨細胞研究(5)  破骨細胞分化のパラドクス

関節リウマチ(RA)がTh1寄りの疾患であるというのは、RA界の大御所であるSmolen先生が提唱したから広く信じられていたのではないかと想像しています(Smolen et al., Scand J Rheumatol. …

私的免疫学ことはじめ (28) 破骨細胞研究(4)もう1つの重要研究

Nfatc1は転写因子の1種であり、これはNuclear factor of activated T-cells, cytoplasmic 1 という長い名前の略語です。その名の通り、活性化したT細胞で転写因子としての機 …

私的免疫学ことはじめ (27) 破骨細胞研究(3) 破骨細胞の「単独培養系」

なぜM-CSFとRANKLの役割が分かったことで破骨細胞研究が加速するのか。それは、これまで試験管内でも、破骨細胞分化を助ける細胞が無ければ破骨細胞を作ることができなかったからです。できあがった破骨細胞は、骨芽細胞やスト …

私的免疫学ことはじめ (26) 破骨細胞研究(2) 破骨細胞研究の加速

破骨細胞はマクロファージ系の細胞なので、骨髄細胞や脾細胞に前駆細胞が含まれていることになります。ただし、破骨細胞分化を「助ける」働きをする細胞も必要になります。それが骨髄に存在するストローマ細胞や、骨形成に重要な骨芽細胞 …

私的免疫学ことはじめ (25) 破骨細胞研究(1) 破骨細胞とは?

4年間「○の穴」のような所で基礎研究ばかりやっていたので、そろそろ臨床のトレーニングに力を入れるべきと頭では分かっていたつもりだったのですが、4年では十分ではなかったのかもしれません。 そういう訳で、大学院の先輩でもある …

私的免疫学ことはじめ (24) Aire研究(4) インパクトのある論文

“Projection of an Immunological Self Shadow Within the Thymus by the Aire Protein” というタイトルのこの論文は2002年にScience誌 …

私的免疫学ことはじめ (23) Aire研究(3) 本当はやりたかったこと

更にここでも○○の1つ覚えのLuciferaseアッセイを行って、IL-1Raのプロモーター部位にあるCREという配列が重要らしい、という結論を得ました。CBPという分子が結合する配列です。そこから(似たようなメカニズム …

私的免疫学ことはじめ (22) Aire研究(2)  RNase protection assay(RPA)

RNase protection assay(RPA)というのはmRNAの定量に使う手法で、その点ではNorthern blottingに似ています。ただし後者では、バンドの位置(泳動距離)はmRNAのサイズを示すのに対 …

私的免疫学ことはじめ (21) Aire研究(1) 

Tregの実験をしていた頃に、もう一つ取り組んだ課題がありました。Aireという分子の機能解析です。これに注目したきっかけは本当に偶然で、小児科医の妻が大学院生としてその分子の機能を解析していたからです。Aireは転写因 …

私的免疫学ことはじめ (20) Treg研究(4) 

4つ前(16)で書いたIPEXという炎症性疾患は、ネガティブ・フィードバックシステムが破綻しているために炎症が終息しない深刻な疾患ということになります。 ネガティブ・フィードバックシステムの逆はポジティブ・フィードバック …

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