医局ブログ

教授ぶろぐ(超不定期掲載)

私的免疫学ことはじめ (19) Treg研究(3) ネガティブ・フィードバック

このAPC + T cell + 抗CD3抗体の培養系で、T細胞から出るIL-2とAPCから出るIL-12を測定したところ、T細胞をTregだけにするとIL-2は出ず、Th細胞だけだとIL-2は検出され、Treg : T …

私的免疫学ことはじめ (18) Treg研究(2)CFSEダイリューションアッセイ

私がサイミジンアップテイクアッセイの代わりに試してみたかった実験は、「CFSEダイリューションアッセイ」というものです(実験した当時はそんな名前はついていなかったと思いますが)。リンパ球をCFSEという蛍光物質で生きた状 …

私的免疫学ことはじめ (17) Treg研究(1)

TregはCD4陽性T細胞(Th細胞)ですが、その中の5-10%くらいしかいません。しかしこの少数の細胞がいなくなると、免疫系は過剰応答してしまうのです。「山椒は小粒でも」というやつですね。私自身が気になったのは、そのよ …

私的免疫学ことはじめ (16) IL-2パラドクス(2)

実はこのIL-2パラドックスは当時京都大学にいらした坂口志文先生によりきれいに解決されていました。坂口先生は、IL-2受容体α鎖(CD25)陽性ヘルパーT細胞が制御性T細胞(regulatory T cell, Treg …

私的免疫学ことはじめ (15) IL-2パラドクス(1)

免疫を学んでいると、不思議に思うことが色々出てくるのですが、私が大学院生の時に一番不思議だったことは、サイトカインIL-2のノックアウト(KO)マウスがT細胞の増殖を伴う強い炎症を起こして死んでしまう、という実験事実です …

私的免疫学ことはじめ (14) ジャーナルセミナー

多くの教室であるように、免疫学教室にも毎週論文紹介の時間(ジャーナルセミナー)がありました。院生にも順番が回ってきます。研究成果を報告するリサーチセミナーよりはマシですがジャーナルセミナーも教授の突っ込みが厳しい会でした …

私的免疫学ことはじめ (13) IRF-2KOマウス

免疫学教室の特徴は徹底的なディスカッションにありました。何時間も延々と続き、 議論が何度も元に戻るということを繰り返すことさえありました。そのディスカッションの中で一番記憶に残っているのはIRF-2ノックアウト(KO)マ …

私的免疫学ことはじめ (12) 学位審査(2)

TK先生の言葉で印象に残っているのは、「使ったTRAIL抗体は本当にTRAILを認識しているのか?」という質問です。すぐには意味が理解できなかったのですが、抗体の「特異性」を問われたようです。抗体と抗原の反応は鍵と鍵穴、 …

私的免疫学ことはじめ (11) 学位審査(1)

学位審査の主査の先生はIL-5の研究で名高いTK先生でした。先生の審査は厳しいと言われていました(そうでもないという話もありましたが)。学位審査は別名(thesis) defense と呼ばれます。文字通り防戦一方となる …

私的免疫学ことはじめ (10) 論文指導

胸腺とTRAILの関係について実験を途中で断念しました。その結果残された時間がかなり少なくなってきました。大学院というのは一応、博士号をとるための課程なのですが、急いで結果を論文にまとめないと期限内に審査に臨めません。流 …

« 1 … 8 9 10 »
PAGETOP