自治医科大学アレルギー膠原病学では毎週医局員が交代で抄読会を行っております

Renal Disease in Primary Sjögren’s Syndrome. Rheumatol Ther 2021;8:63-80.

原発性Sjögren症候群(PSS)に合併する腎疾患の総説です。PSSの腎疾患は尿細管障害・間質性腎炎が一般的ですが、稀に糸球体腎炎(GN)も合併することがあり、GNのなかでは膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)が最も高頻度とされています。GN発症の機序としては、免疫複合体の沈着、補体の古典的経路の活性化によるC4の消費、およびクリオグロブリン血症の関与が考えられています。GNの治療は、ステロイドとシクロホスファミド、あるいはリツキシマブの併用が妥当で、ステロイド、ミコフェノール酸モフェチル(MMF)、リツキシマブの3剤併用療法も行われるとのことでした。

担当 K