自治医科大学 分子病態治療研究センター
遺伝子治療研究部

Jichi Medical University
Division of Genetic Therapeutics, Center for Molecular Therapy
 


教授挨拶

当研究部のホームページをお訪ね下さり、ありがとうございます。 
 
1998年に従来の血液医学研究部門が分子病態治療研究センターに改称された際に、分子生物学講座が遺伝子治療研究部に改称され、現在に至っています。2014年からは小澤敬也教授の後任として、水上浩明が教室を主宰しています。おもにアデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた遺伝子治療に関する研究を行っています。
 
私たちは長年にわたって遺伝子治療テクノロジーの開発とその応用を目指して研究を進めて参りました。基礎研究としては、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターシステムの開発と改良、AAVの性質を利用した染色体部位特異的遺伝子組込み法の開発などを行っています。応用研究としては、本学小児科学、神経内科学ならびに脳神経外科学などと共同で実施したAADC欠損症及びパーキンソン病に対する遺伝子治療臨床研究、分子病態研究部、生化学講座との共同研究である血友病遺伝子治療など、学内外の研究機関と連携し、数多くの研究を推進しています。
 
加えて他科(産婦人科学、呼吸器内科学、脳神経外科学、血液学、耳鼻咽喉科学、薬剤部など)から多くの大学院生を受入れ、上述の先端医療開発研究を行ってきています。 
 
遺伝子治療の関連領域は長い基礎研究の時代を経て、臨床に成果が届けられる局面を迎えました。これからは多くの応用開発が見込まれており、ますます幅広い研究が必要になることでしょう。安全で有効性の高い新規治療法の開発に向けて、多くの方々のご参加をお待ちしています。
 
自治医科大学遺伝子治療研究部
教授 水上 浩明