医療情報部
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部長挨拶

医療情報部
部長 興梠 貴英

大学の附属病院では電子カルテを用いて診療を行うことが普通になってきました。診療録としての機能のみならず、各種検査のオーダやその結果参照のほとんどが電子カルテシステム上で行われています。さらに紹介状のやりとりや医事会計など診療上必要な情報の多くが電子カルテシステム上で処理されています。その結果、電子カルテはまさに診療の土台を成すものとなっています。

それだけに、電子カルテシステム運用においてはできる限り止まらないことが求められており、万が一止まったときでも滞りなく診療を継続できる準備をしておく必要があります。また最も機微な個人情報である診療情報を大量に扱う上でセキュリティや個人情報保護にも十分な対策を施す必要があります。

当院では初代医療情報部長・伊東紘一先生、二代目・小西宏明先生の下、2004年に病棟オーダリングシステム導入、そして2006年に電子カルテが導入されました。特にシステム障害を回避する努力を行ってきたため、長時間の停止には見舞われていません。また万が一の障害に備えた訓練も年二回行っています。個人情報保護に関してもシステム上の対策はもちろんのこと、学生や職員を対象とした講義を通じてその重要性の周知を徹底しています。

今後は情報を電子化することのメリットを広げるべくシステムの改良を継続し、さらに蓄積された情報を二次利用していくことをより積極的に推し進めていきます。そのために必要な標準化に関する研究やシステム開発研究も行っていきます。