指導医からのメッセージ

佐藤 謙伍 先生
(自治医科大学附属病院 精神科 令和4年度附属病院優秀指導医賞受賞)

佐藤 謙伍 先生

この度は優秀指導医賞をいただき誠にありがとうございます。大変光栄に思います。私は自治医大出身のため、大学卒業後は義務年限につき北海道の医療に従事しておりました。医局に所属していると医師は意外と転勤が多いということを感じていらっしゃる方も多いのではないかと存じますが私も義務年限中はほぼ1年おきに異動しておりました。赴任地によって待遇や環境、同僚等は異なりさまざまな職場環境を経験してまいりましたがそれらを経験する中でどの要素が自分にとって、最も仕事のQOLに左右するかを考えたときに、対人関係が非常に大きな影響を与えると実感することが多かったです。非常に激務な病院に勤めた際も、上級医や同僚のサポートが支えとなり、すごく充実した日々を過ごすことができたことは今でも自身の貴重な財産となったと感じております。そのような経験から私もできる限り対人関係の向上に努め、職場環境を良好にしていこうと心に留めておりました。この度の受賞を糧として今後も上記信条に努めてまいりたいと思います。

小柳 貴裕 先生
(自治医科大学附属病院 産婦人科 令和4年度附属病院優秀指導医賞受賞)

小柳 貴裕 先生

産婦人科の小柳貴裕と申します。この度は優秀指導医に選んでいただき大変光栄に思います。

科としては、2022年度から必修ローテートしてくる研修医を対象に"研修医レクチャー"を開始しました。大半の先生が1カ月という短い研修期間で、慌ただしい中あっという間に研修が終わってしまう印象があり、少しでも記憶に残る研修にしたいと考えスタートいたしました。具体的には、研修第1週目に1時間半程度、NSTの読み方、胎児計測、婦人科救急を中心に講義と実技を織り交ぜながら行っています。噂では研修医に好評だと聞いており、今後も適宜ブラッシュアップしながら継続予定です。

個人としては、ローテートしてくる先生に合わせて、例えば一般内科志望なら漢方薬の総論事項を日々の診療の中で解説するなど、産婦人科に偏りすぎない指導を心がけています。

自治医科大学は大学全体として、指導熱心なスタッフが多いと日頃から感じています。また、コメディカルの方々も親切な人が多く、診療・研究・教育のバランスの取れた機動力の高い病院だと思います。

自治医科大学での臨床研修をぜひご検討ください。共に研鑽できる日を楽しみにしています。

川﨑 樹里 先生
(自治医科大学附属病院 呼吸器内科 令和4年度附属病院優秀指導医賞受賞)

川﨑 樹里 先生

呼吸器内科の川﨑と申します。この度は貴重な賞をいただき、誠にありがとうございます。

私自身、当院で初期研修医生活を送り、各科の素晴らしい先生方に指導していただいた記憶があります。現在は研修医の先生方を指導する立場となりましたが、まだまだ経験不足で自分自身に自信が無く、時間的・精神的な余裕も無く厳しく当たってしまうこともあり、理想の指導医とは程遠い状況です。そういった中で今回の賞をいただけたことは非常に驚いておりますが、研修医の先生方と距離を置かずに、自分自身が苦悩するする姿を見せることで何か伝わるものがあったのではと感じています。

ここ数年、当院においても働き方改革が進み、研修医の先生方の労働時間削減、労働環境改善により、公私ともに充実した生活を送っているように思います。しかし、限られた時間の中で医師として必要なことを学ぶためには、指導する側の並々ならぬ努力が不可欠であり、今後も個人として、科として、病院として取り組み続けていきたいと考えています。

宣伝になりますが、私が所属する呼吸器内科は内科系の中でも幅広い病態を網羅しており、呼吸器内科に興味がある方はもちろん、内科系を志望しているものの科が決まってない方、他科を志望されている方のいずれにも貴重な経験になると思います。医師としての土台を築く研修の一環として、呼吸器内科を選択していただければ幸いです。お待ちしております。

日下 寛惟 先生
(自治医科大学附属病院 アレルギー・リウマチ科 令和4年度附属病院優秀指導医賞受賞)

日下 寛惟 先生

アレルギー・リウマチ科の日下 寛惟(くさか ひろい)と申します。この度は、優秀指導医賞を頂戴し誠にありがとうございました。「優秀」とは程遠い私がこのような賞をいただけたのは、ひとえに素晴らしい研修医達と巡り会えたことに尽きます。この場をお借りして厚く御礼申し上げます

私がリウマチ膠原病に興味を抱いたきっかけは、リウマチ科での学生実習時に指導医や担当患者さんの人柄・姿勢に惹かれたことです。また、本学卒業後は出身の大分県内で地域医療に従事してきましたが、その後当科入局に至った決め手は科長を含む医局スタッフが大分の僻地まで遠路はるばる勧誘に来てくださったことでした。このように、素晴らしい方々との出会いのおかげで今の自分があると感じています。

皆様も、当院での研修では多数の出会いや経験に恵まれるはずです。患者さん、上司、同僚、コメディカルスタッフなどとの縁をどうか大切にしてください。仕事やプライベートで行き詰まった時には必ず支えになってくれますし、他人との繋がりを広げれば日々の研修はより充実したものになると思います。皆様と共に働けることを心よりお待ちしております。

平山 果歩 先生
(自治医科大学附属病院 総合診療内科 令和4年度附属病院優秀指導医賞受賞)

平山 果歩 先生

この度は優秀指導医賞を頂戴し、誠にありがとうございます。まさか私が表彰される日が来るとは思っておらず、受賞のお知らせをいただいた時はとても驚きました。

この表彰は、私ひとりの力ではなく、今までご指導してくださった上司や諸先輩方、一緒に働いてきた同期や後輩、また医師とは異なる視点からアドバイスをくださる看護師、薬剤師、リハビリスタッフの皆様のお陰と思っております。本当に心から感謝申し上げます。

もともとは小児外科医を目指しており、学閥の無い大学病院であることに加え、病院見学の際に学年の近い先輩方がイキイキと働く姿を見て、自治医科大学附属病院で初期研修を受けることに決めました。初期研修終了後は地元に戻るつもりで栃木県へやってきましたが、自治医大の総合診療内科へ入局し、栃木県に来てから気付けばもう8年が経過していました。

特に総合診療内科の研修では「ベッドサイドに足を運ぶこと」の大切さを学びました。「医師対患者」である前に「人対人」であり、敬意を持って相手に接すること、検査値の異常に囚われるのではなく患者さんが困っていることに寄り添うことは今でも大事にしており、診療を通してその姿が後輩に伝われば幸いです。

初期研修医時代の経験はその後の医師人生に大きく影響すると思います。有意義な研修生活が送れるよう、これからもサポートいたします。