研究内容

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研究内容

臨床研究について

大学病院の大きな使命の一つに、より良い医療の開発のため、臨床研究・基礎研究を行うことが挙げられます。私たちは日々の腎移植診療における臨床の疑問(clinical question)に答えを求めるべく、国内有数の件数を誇る腎移植診療経験を生かし、常に新たな研究を行っております。

そのためには腎移植患者およびドナーの皆様の協力が研究推進の大きな力になります。研究によって得られた成果はいち早く患者様方にフィードバックできる可能性があります。参加に際しては研究参加のメリット・デメリットについて担当医師による十分な説明をお聞きの上で、患者さんご自身の自由意志によって参加をご検討ください。

 

現在進行中・準備中の臨床研究

• 腎移植後の免疫抑制療法と合併症に関する研究
• 腎移植前の脱感作療法としての静注用免疫グロブリン(IVIG)の有効性の研究
• 腎移植患者におけるCYP3A遺伝子多型が及ぼすタクロリムス腎毒性及び腎機能への影響
• HLA構造解析によるエプレットミスマッチと抗ドナー抗体・拒絶反応発生との関連の研究
• 血液型不適合腎移植後の拒絶反応と腎移植後1時間生検所見の関係の研究
• 後腹膜鏡下移植腎採取術における提供側と移植成績の関係の研究
• 腎移植後早期の発現腎機能経過と長期移植腎成績との関連の研究
• 糖尿病性変化を有したドナー腎の病理所見・腎機能の推移の研究
• 移植腎拒絶反応およびタクロリムス腎毒性を非侵襲的に診断するバイオマーカーの研究

 

基礎研究

臨床での疑問に対して新たな答えを見出すのが研究です。臨床研究(患者さんに参加いただいて行う研究)では答えが出せないものもあり、その場合に動物疾患モデルを用いた基礎研究が重要になります。
動物を用いた基礎研究は自治医科大学内の基礎系講座だけでなく、獨協医科大学解剖学講座とも連携して移植免疫・薬剤毒性について研究しております。

• 気管投与モデルによる制御性T細胞誘導効果とそのメカニズム解析
• 糖尿病性腎症の正常血糖環境下の可逆性の検討
• タクロリムス腎症の発症メカニズム解析