EZRの使い方  左のリンクからダウンロード、インストールしてください。インストール方法はダウンロードページに記されています。使い方の概要については以下のリンクから簡易マニュアルをダウンロードしてください。
使い方の概要 (簡易マニュアル、Acrobat Readerが必要です)。  

詳細については以下の4種類のマニュアルが出版されています(右のリンクを参照)。

1. 初心者~中級者向け
サラっとできる! フリー統計ソフトEZR(Easy R)でカンタン統計解析」 オーム社
 マンガやイラストを多用して、日常生活で役立つ統計解析について、統計の入り口からわかりやすく解説しています。
 本の内容はこちらのページで立ち読みすることができます。

2. 初級~中級者向け
みんなのEBMと臨床研究」 南江堂
 本当のEBMとはどのようなものか?から始まり、論文の検索方法や読解方法、診療現場のクリニカルクエスチョンから臨床研究への流れ、新倫理指針に沿った臨床研究の計画、論文を書くためのテクニックなどについて医師、看護師、薬剤師、CRCなどを対象にわかりやすく解説しています。
 本の内容はこちらのページで立ち読みすることができます。

3. 初級~中級者向け
初心者でもすぐにできるフリー統計ソフトEZR(Easy R)で誰でも簡単統計解析」 南江堂
 統計の初歩の理解からデータシートの作成、EZRのインストールと主要な機能,
学会・論文発表のTipsについて図表を中心にわかりやすく解説しています。
 本の内容はこちらのページで立ち読みすることができます(マウスで右から左にドラッグするとページが進みます)。
 本書で使用するサンプルファイルは以下のページからダウンロードしてください。
サンプルファイル集

4.中級~上級者向け
EZRでやさしく学ぶ統計学 第3版」(中外医学社)
 統計の基礎、臨床研究の基礎、Rの使い方、EZRの全機能(メタアナリシス、傾向スコア解析、IPTW、マッチドペア解析、必要サンプルサイズ計算などを含む)、研究・学会・論文発表のテクニックについて詳細に解説しています。
 本の内容はこちらのページで立ち読みすることができます。電子書籍版はこちらから。

5. EZRを紹介する英文論文
 Bone Marrow Transplantaion誌に掲載されました。全文閲覧が可能です。こちらにも英文の簡単なマニュアル(特に生存解析について)が紹介されています。CRANに登録したパッケージにも英文のマニュアルが記されています。



 また、中澤港先生(神戸大学大学院保健学研究科国際保健学領域教授)が作成された平成24年度群馬大学大学院実験基本技術(医学統計学)演習の平成24年度講義資料(英語)や「保健・医療研究の進め方入門:RとEZRを用いて」は、Rの基本的な使い方からEZRの使用法までコンパクトにまとめられていて便利です。以下のページからダウンロードできます。

群馬大学大学院実験基本技術(医学統計学)演習
保健・医療研究の進め方入門:RとEZRを用いて

 EZRはRコマンダーを改変して作成されていますので、関西大学の荒木孝治先生が翻訳された「Rコマンダー入門」も参考になります。Rコマンダーの改変方法については「Rのパッケージおよびツールの作成と応用」をご参照ください。

EZRの英文論文への記載  英文論文の統計解析方法の記載は以下を参考にしてください。
All statistical analyses were performed with EZR (Saitama Medical Center, Jichi Medical University, Saitama, Japan), which is a graphical user interface for R (The R Foundation for Statistical Computing, Vienna, Austria). More precisely, it is a modified version of R commander designed to add statistical functions frequently used in biostatistics.

(サンプル)


Referenceとしては以下の論文を引用してください。この論文は2023年12月時点で10000編以上の英文論文(Nature、JAMA Oncol、J Clin Oncol等を含む)に引用されています。

Kanda Y. Investigation of the freely-available easy-to-use software “EZR” (Easy R) for medical statistics. Bone Marrow Transplant. 2013:48,452-458. advance online publication 3 December 2012; doi: 10.1038/bmt.2012.244

EZRの変更履歴 ●Minor update (version 1.00 → 1.04)
 Ver.1.00からの変更点は以下のような機能追加が含まれます。

 ・解析結果を整形してクリップボードに出力する機能
 ・反復測定分散分析、Friedman検定での多重比較機能
 ・Wald検定
 ・整列チャート、Waterfall plot(瀑状プロット)
 ・Mantel-Byar検定

●Version 1.10
 Ver 1.10では比較的大きな変更が行われました。最大の変更点は解析を行う際にダイアログで選択した変数や条件などが記憶されるようになった点です。従って、ある解析を行った後に、もう一度その解析を選択すると、前回の解析内容が残っていますので、細かな変更などを行う際に便利です。データセットが変更された場合、あるいは選択解除ボタンをクリックした場合に選択内容は消去されます。
 また、CRANに登録されたため、CRANを経由したインストール方法の紹介を加えました。

●Version 1.11
 重回帰、ロジスティックで多共線性検討のためのVIF (variance inflation factor)値を表示するようにしたことなどのマイナーなアップデートです。
 詳細は以下の変更履歴に記されています。

●Version 1.20
 RコマンダーがVer 2にアップデートされたことに伴って、EZRもアップデートを行いました。ダイアログを開いたまま連続的に解析を繰り返すことができるようになるなど、いくつかの新機能を搭載するとともに、EZRを標準でR Ver 3.0.2、RコマンダーVer 2.0-1で動作するようにしました。

●Version 1.21
 生存曲線の描画の改善などのマイナーなアップデートです。

●Version 1.22
 日本語表記の修正などのマイナーなアップデートです。

●Version 1.23
 論文のTable 1(表1)でしばしば必要になるサンプル(患者)背景データのサマリー表を自動作成する機能を追加しました。亀田総合病院からHarvard School of Public Healthに留学中の吉田和樹先生が作成されたtableoneパッケージを使用させていただいています。これまで、面倒であり、かつ間違いの多かった手作業が不要となり、確実勝つ簡便にTable 1を作成できるようになります。


●Version 1.24
 ロジスティック回帰でモデル全体の有用性を評価として切片だけのモデルと比較する尤度比検定を加えました。

●Version 1.25
 データセットの複製、名前の変更、複数のデータセットの結合のメニューを追加しました。また、平均値のメタアナリシスで標準化平均値差での計算のオプションを追加しました。

●Version 1.26
 指定した閾値での3~6群へのカテゴリー化のメニューを追加しました。また、頻度の棒グラフで頻度を2つの因子で分類するグラフの作成に対応しました。

●Version 1.27
 ロジスティック回帰分析後にROC曲線を描画するオプションを追加しました。また、データセットの列単位の結合において照合する変数名を指定するオプションを追加しました。その他、いくつかのバグ修正を行いました。

●Version 1.28
 マイナーなアップデート。Man Whitney U検定でのサマリー(中央値、パーセンタイル値)表示を追加、OS X版でapp.napの停止や新しいデータセットの作成をメニューに追加。

●Version 1.29
 マイナーなアップデート。Man Whitney U検定でのサマリーなどの細かなバグの修正。

●Version 1.30
 RコマンダーがVer 2.2-0からreadxlパッケージでExcelファイルを読み込むことになったことに対応した変更。EZR側もExcel読み込みをreadxlパッケージを利用するように変更しました。したがってVer 2.1-7以前のRコマンダーにはVer 1.29以前のEZRが、Ver 2.2-0以後のRコマンダーにはVer 1.30以後のEZRが必要となります。また、利用されていない因子水準を削除するメニューを追加しました。その他、いくつかのバグ修正を行いました。

●Version 1.31
 平均値、生存曲線の非劣性試験のサンプルサイズ計算メニューを追加。Rコマンダー標準メニューの再コード化をEZRメニューにも追加。その他、マイナーなバグ修正。

●Version 1.32
 解析結果のサマリー表の出力のテキスト形式の出力に罫線を追加。独立変数が一つだけの場合のCox比例ハザード回帰、Fine-Gray比例ハザード回帰の出力の修正。Mantel-Byar()関数のオプションにSimon and Makuchプロットを追加。

●Version 1.33
 Rコマンダー、survivalパッケージのアップデートに伴う対応の他、ヒストグラム描画時に度数分布表を表示、・重回帰分析のサマリー表示に回帰係数の信頼区間を追加、 比例ハザード性の検定時に変数ごとのシェーンフィールド残差プロットを追加、Restricted mean survival timeの計算と検定の関数rmean.table()を追加などの変更。

●Version 1.34
 survivalパッケージのアップデートに伴う対応などのマイナーチェンジ。

●Version 1.35
Restricted mean survival timeの計算をsurvRM2を用いるように変更。また、他の因子で補正(ANCOVA補正)したRestricted mean survival timeを計算するrmean.table.adjusted()関数を追加。rmean.table()は「生存曲線の記述と群間の比較」の後で、rmean.table.adjusted()は「他の因子で調整した生存曲線の表示」の後で実行する。

●Version 1.36
 Rコマンダーのアップデートに伴う変更、ロジスティック回帰のオプションに傾向スコア変数の自動作成を追加。

●Version 1.37
 carパッケージの変更への対応、テキストファイル、Stataファイル読み込み時のマイナーな変更。

●Version 1.38
 Kaplan-Meier曲線のY軸のパーセント表示を可能にするなどのマイナーな変更。

●Version 1.40
 マッチングに用いるパッケージをOptMatchからMatchingに変更し、Caliper matchingを可能にした。平均値の棒グラフで95%信頼区間のエラーバーを選択できるようにした。

●Version 1.41
 pROCパッケージ、survivalパッケージの変更への対応。

●Version 1.42
 生存曲線に対するROC曲線解析機能の追加。

●Version 1.50
 線形混合モデル解析の追加
 rmean.table ()に計算面積を表示するplot=1オプションを追加。
 Inverse probability of treatment weight (IPTW)法を自動的に実施するIPTW.ATE()関数を追加。
 マッチングのバランスを評価する標準化差(standardized difference)を計算する関数st.diff.binom()とst.diff.numericを追加。
 無作為化第2相試験のSelection designでの必要サンプル数計算機能を追加。

●Version 1.51
 ネットワークメタアナリシスの追加。
 多項ロジスティック回帰の追加
 比例オッズロジスティック回帰(順序変数に対する多変量解析)の追加。
 時間依存性変数を含む累積発生率に対する多変量解析の追加。
 他の因子で補正した累積発生曲線の追加。
 Mac OS Xでもクリップボードを介した入出力を可能にした。
 ロジスティック回帰解析にInverse probability of treatment weight (IPTW)法のオプションを追加。

●Version 1.52
 複数の時間依存性変数を使用できるように変更した。ただし、複数の時間依存性変数を指定した場合は、1→0に戻る変数は無視される。
 IPTW.ATE()の仕様を変更し、新しいデータセットを作るのではなく、重みづけ変数だけを作成するようにした。それに伴い、ロジスティック回帰のIPTWオプションも、新しいデータセットを作るのではなく、元のデータセットに重みづけ変数weight.ATEを加えるようにした。
 PSやIPTWの分布のグラフを表示するようにした。

●Version 1.53
 解析に影響のないバグの修正のみ。

●Version 1.54
 Mann-Whitney U検定のオプションにBrunner-Munzel検定を追加。
 解析に影響のないバグの修正。

●Version 1.55
 Waterfall plot(整列チャートで棒グラフ指定)でグループ化を可能に。
 Swimmer plot機能の追加。
 可逆的イベントの生存解析(current survival)機能の追加。
 1群の比率を既知の比率と比較するための検出力の計算でp1>p2の場合にエラーが生じるバグの修正。

●Version 1.60
 バージョン4.20以降のRの仕様変更により、32ビット版の実行プログラムを廃止した。また、同時にWindows版のRでもデフォルトの文字コードとしてUTF-8を用いるように変更されたため、従来のファイルを読み込めない、あるいは文字化けする可能性がある。対応方法についてはFAQを参照。
 Simon-Makuchプロット描画時に各時点での生存率の表を表示するように修正。
 他の因子で調整した生存曲線、他の因子で調整した累積発生曲線の描画において群別変数を指定しないとエラーが生じるバグの修正。

●Version 1.61
 Rコマンダー2.80の仕様の変更のため、簡易インストール版で順序変数のロジスティック回帰、多項ロジスティック回帰が起動しなくなっていたバグの修正。
 Rコマンダーのバグである、スクリプトウインドウ内の{ }で囲まれた中に空白の行が含まれていると実行できないバグについて、簡易インストール版でのみ修正(Rコマンダー本体については次回のアップデートで修正していただく予定)。

●Version 1.62
 ロジスティック回帰、比例ハザード回帰、Fine-Gray回帰にサブグループ解析のForest plot表示機能を追加。
 データセットを訓練(トレーニング)セットと検証(バリデーション)セットにランダムに分割する機能を追加。
 等分散を仮定しない一次元分散分析での多重検定のオプションとしてBonferroni、Holm、Games-Howell法を可能とした。  MacOSで反復測定分散分析で変数が2個の場合にもグラフが表示されないバグの修正、Rコマンダーの仕様変更に伴って散布図行列で対角線のヒストグラムなどが表示されなくなったバグの修正。

●Version 1.63
 競合リスク解析でイベントが全くない群があると表示にエラーが出るバグの修正。
 survivalパッケージの変更に伴って他の因子で補正した生存曲線の描画にエラーが生じていた(カテゴリー変数の補正が、平均値では無く対照群にあわせられていた)点の修正(coxmodel$meansの値を書き換えることで対応しているが、coxphにnocenter=FALSEのオプションを付加するだけでも可能と思われる)。なお、比例ハザード回帰のベースラインの生存曲線の描画についてはカテゴリー変数は対照群にあわせた変更(survivalパッケージの変更)のままにしている。

●Version 1.64
 競合リスク解析で群別化因子がないとと表示にエラーが出るバグの修正。
 以前の標準色のパレット("R3") を選択できるようにした。一標本の比率の検定で比率と信頼区間を表示。

●Version 1.65
 サンキーダイアグラム、CONSORTダイアグラムの描画機能の追加。

Ver 1.00以降の変更履歴
Ver 1.00以前の変更履歴

 Ver 1.52 が「
EZRでやさしく学ぶ統計学第3版」に附属するDVD-ROMのものと同じバージョンです。書籍版では書籍の説明に沿ったサンプルファイルも附属しています。アップデートでさらに便利な機能が加わる可能性がありますが、基本的な使用方法や解析機能には大きな変化はありません。

EZRと統計解析の解説書

↑ 入門~中級者用

↑ 初級~中級者用

↑ 中級~上級者用

↑ EBMと臨床研究の解説書

解析画面の紹介
(クリックすると拡大して表示されます)


EZRのメニュー画面

生存解析の指定画面

Rのスクリプトが
自動生成されます

生存曲線

解析結果サマリー出力

ROC曲線

散布図行列

メタアナリシスの結果

生存解析の指定画面
(英語版)