MacOS X版のEZR  Mac OS X版はEZR内で全角文字の入力ができないことを除いて、ほぼWindows版と同じように動作します。クリップボードを介したデータ入力や結果の出力もVer. 1.51から可能になりました。MacOS X版のインストールに関しては亀田総合病院からHarvard School of Public Healthに異動された吉田和樹先生にご協力いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。OS X Sonomaでの動作確認が完了しました。

 OS XのEZRは書籍のCD-ROM版とインストール方法が大きく変更になっています。書籍版からアップデートされる場合は、いったんアンインストールしてから以下の手順で最新版をインストールしてください。
 アンインストールの方法を含め、OS X版のEZRがうまく動作しない場合は「よくあるご質問(FAQ)」のページに従ってご確認ください。
 なお、OS X版ではEZR上で新しいデータセットを直接入力で作成する機能はサポートされていません。

MacOS X版のインストール方法 1. CRAN(Comprehensive R Archive Network)ホームページ の(Download R for MacOS X)のページからインストーラーをダウンロードしてメインのドライブにインストールしてください。

2. RコマンダーおよびEZRはX11ウインドウシステムを使用しますが、Mountain Lion以降のOS Xは標準ではX11がインストールされていません。あらかじめXQuartz プロジェクト (http://xquartz.macosforge.org) からX11システムをインストールしておいてください。なお、XQuartz Ver 2.85でエラーが出る場合は2.80をインストールしてください。

3. Rというアプリケーションができているので開きます。コマンドを入力する部分(">"の表示)に下記のコマンドを入力して、

install.packages("RcmdrPlugin.EZR", dependencies=TRUE)

returnキーを押します。これによってRコマンダー、EZR、その他の必要なパッケージがインストールされます。途中で「パッケージのソースからインストールを行いますか?」と聞かれたら、いいえと答えてください。

4. Rコマンダーを実行するにはR consoleと書かれたウインドウの中の">"の後に

library(Rcmdr)

と入力してEnterキーを押します。パッケージのインストールについてたずねられたら「はい」を選んでください。この作業でエラーが出るようでしたら、R consoleと書かれたウインドウの中の">"の後に
install.packages("Rcmdr", dependencies=TRUE)
と入力してEnterキーを押して必要なパッケージをインストールしてから 4. を繰り返してください。
Marvericks以降のOS Xを使用中の場合はRコマンダーの動作が遅くなる場合がありますので、「ツール」→「R.appのためのMac OS Xのapp.napの管理」でapp nappの設定をオフに変更してください。
次にRコマンダーのウインドウのメニューから「ツール」→「Rcmdrプラグインのロード」としてRcmdrPlugin.EZRを選択し、 「再起動しますか?」という問いに「はい」を選ぶとEZRが起動します。
エラーが出てEZRが起動しない場合にはこのページの一番下にある「起動時にエラーが生じる場合は・・・」を試してみてください。

5. (オプション) 直リンクです。R 2.15.3以前でフォントをきれいにしたい場合のみ。
下記のフォントをダウンロード、解凍して、その中のファイル
ipag.ttf ipagp.tff ipam.ttf ipamp.ttf
を順番に開いて、フォントをインストールする(フォントファイルをダブルクリック)と表示がより美しくなります。
https://moji.or.jp/ipafont/ipa00303/

6. 下記の6行を~/.Rprofileに書き込むとR.appの起動時にEZRが自動的に起動するように設定します。

options(Rcmdr=list(plugins='RcmdrPlugin.EZR'))フォントをインストールする
library(Rcmdr)
local({
old <- getOption('defaultPackages')
options(defaultPackages = c(old, 'Rcmdr'))
})

簡単にこれらの設定を行うためにはアプリケーション/ユーティリティの中にあるターミナルを開きます。以下の##Starts hereから##Ends hereまでをコピーしてターミナルに貼り付けると、~/.Rprofileファイルを作成し、必要な書き込みを自動的に行います。

## Starts here
echo "options(Rcmdr=list(plugins='RcmdrPlugin.EZR'))" >> ~/.Rprofile
echo "library(Rcmdr)" >> ~/.Rprofile
echo "local({" >> ~/.Rprofile
echo "old <- getOption('defaultPackages')" >> ~/.Rprofile
echo "options(defaultPackages = c(old, 'Rcmdr'))" >> ~/.Rprofile
echo "})" >> ~/.Rprofile
## Ends here

手作業でファイルを改変するには以下をターミナルに貼り付けることによって、TextEditで.Rprofileファイルを開いて操作します。
起動時にエラーが生じる場合はこのファイルの中身を確認して修正して下さい。一度、ファイルの中の全ての行の始めに半角の#を加えて起動を試みてください。

## Starts here
open -a TextEdit.app ~/.Rprofile
## Ends here

 この方法でもうまく動作しない場合は「よくあるご質問(FAQ)」のページに従ってご確認ください。
 

EZRと統計解析の解説書

↑ 入門~中級者用

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↑ EBMと臨床研究の解説書