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EZR論文の引用回数が2023/11/29に1万回を超えました!!
2024年6月30日 EZR version 1.68公開
(↑クリックすると立ち読みすることができます)
2016年10月みんなのEBMと臨床研究刊行
(↑EBMの基礎、新倫理指針に適応した臨床研究の進め方、論文の書き方をまとめています)
1.23からサンプルの背景データのサマリー表(Table 1)を自動作成する新機能を搭載!
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1.40から
傾向スコアマッチングなどで必要なキャリパーマッチングに対応!!
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1.50から線形混合モデル解析、
標準化差計算機能、IPTW自動重みづけ機能等を追加!!
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1.51から
ネットワークメタ解析、時間依存性変数を含むFine-Gray比例ハザード回帰等を追加!!
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1.52から複数の時間依存性変数が使用可能に
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1.55から
Waterfall plotに加えてSwimmer plotの描画が可能に。
Current survival機能も追加。
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1.62からロジスティック回帰、比例ハザード回帰、Fine-Gray回帰で、
サブグループ解析のフォレスト・プロットforest plotを自動的に作成する機能を追加。データセットをTrainingセットとValidationiセットにランダムに分割する機能も追加。
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1.65から
CONSORTダイアグラムやサンキーダイヤグラムを自動的に作成する機能を追加。
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動作確認済OS Windows XP~11、Mac OS X Snow Leopard~Sonoma、Ubuntu 11.10~20.04
EZRを使用した学術論文を発表される場合は
Bone Marrow Transplantation 2013: 48, 452–458
を参考文献として引用くださいますようお願いいたします。
(「EZRの使い方、変更履歴」を参照。2023年12月の時点で英文論文での引用回数が10000回を超えました。Nature、JAMA Oncol、J Clin OncolなどのTop journalに掲載された論文にも引用されています。)
国際的に有名な
Softpedia software databaseに
"100% CLEAN" Softpedia awardで掲載されました。
フリー統計ソフトEZR(Easy R)とは?
市販の統計ソフトにはSAS、SPSS、Stata、JMPなど、信頼性、実績ともに申し分ないソフトウェアが多数ありますが、残念ながら個人で購入するには高価です。一方、Rはフリーの(無料で使用することができる)統計解析ソフトで、様々なパッケージを導入することによって多彩な統計解析を行うことができます。しかし、S言語に基づくスクリプトを入力して解析する必要があるため、扱いにくい部分がありました。
Rの追加機能パッケージであるRコマンダーをRに組み込みこめば、SPSSやかつてのStatViewのように、マウス操作だけで解析を行うことができるようになります。しかし、標準で組み込まれている統計解析の種類は限定されていました。
そこで、Rコマンダーのカスタマイズ機能を利用して、多彩な統計解析機能を組み込んだ統計ソフトEZR (Easy R)を作成し、公開しています。特に生存解析、ROC曲線解析、メタアナリシス、サンプルサイズの計算など、医療統計で役立つ解析が充実しています。Rの国内普及において先駆的役割を担われた中澤港先生(神戸大学大学院保健学研究科国際保健学領域教授)をはじめとして、数多くの大学の統計学講義、病院の統計学勉強会などでもご使用いただいています。Ver
1.01から解析結果を整形してExcelやPowerPointに貼り付けるコマンドも加わり、研究者にとってさらに便利な統計解析ソフトウェアになっています。Ver
1.10からCRANに正式なパッケージ(RcmdrPlugin.EZR)として登録されました。
データはExcelファイル、STATAファイル、SASファイルなどを読み込むことができますが、CSVファイルでの読み込みを推奨します。この統計解析ソフトは日本語の変数名も扱うことができますが、英文字は大文字と小文字を厳密に区別しますのでご注意ください。うまく作動しないような場合には、簡易マニュアルとFAQのページをよくお読みいただき(特にMac OS Xの場合)、まずはFAQに沿って作業を行ってください。ほとんどの問題はFAQで解決しています。右に紹介している拙著も参考にしてください。
EZRを用いるメリット
1. Rに基づいているので信頼できる。
2. マウス操作だけで解析できるので、すぐに高度な解析方法もマスターできる。
3. 無料で使用できるのでグループで共通のソフトウェアを用いることができる。
4. マウス操作でも統計解析スクリプトが自動的に生成されるので、統計解析の過程を記録したり共有したりすることができる。(統計解析過程に問題がないか、指導者がチェックするなどに役立つ)
5. 解析結果を学会発表スライドや論文原稿に適した形式ですぐに貼り付けることができるような出力が可能である。
なお、R やR コマンダーはGNU General Public License(GPL)のバージョン2 (1991年)およびバージョン3
(2007年)に従っており、EZR も同様です。また、R、R コマンダーと同様にEZR は「完全に無保証」です。EZR の使用によって何らかの損失が生じたとしても責任を負うことはできませんのであらかじめご了承下さい。
EZRを紹介する論文がBone Marrow Transplantation誌に掲載されました。全文閲覧可能ですので、ご参照ください。2023年12月時点で10000編以上の英文論文に引用されています。