矢野智則教授をグループリーダーとして、食道から大腸までの全消化管領域の疾患治療を担当しています。特に内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)とダブルバルーン内視鏡(DBE)においては世界トップレベルの診療実績を自負しております。また、それら手技の普及のため、矢野を中心として日本各地・世界各国で講演や実技指導を行っております。
1.胃の幽門部のほとんどを占める早期胃癌。FICE(FUJI intelligent Chromo Endoscopy)・BLI(Blue LASER Imaging)を用いて病変の性質と境界を診断していきます。
2.当科が開発した先端細径透明フード(STフード)とヒアルロン酸ナトリウム局注液を使用して、内視鏡下に電気メスで病変を剥離していきます。
3.病変を取り去ったあとの胃と切除標本。胃の出口付近の粘膜のほとんどを剥離しました。
1.直腸に認められたφ7cmの病変(左:通常観察、右:色素内視鏡観察)
2.当科が開発した先端細径透明フード(STフード)とヒアルロン酸ナトリウム局注液を使用して、内視鏡下に電気メスで病変を剥離していきます。
3.病変を取り去った後の直腸と切除標本。病変部の大きさはφ8cmでした。
1.当科とフジノン社によって開発されたダブルバルーン内視鏡とその挿入原理。
2.小腸狭窄に対する内視鏡下バルーン拡張術。クローン病などに合併しうる小腸狭窄に対して、開腹手術ではなく積極的に内視鏡治療を行っております。
※国内のバルーン内視鏡施行施設
クローン病の小腸狭窄に対するバルーン拡張術
小腸出血が疑われる患者さまに対して、カプセル内視鏡による小腸内視鏡検査を行っております。
上部消化管内視鏡検査 | 6905件 |
---|---|
上部消化管内視鏡下の粘膜切除術、粘膜切開剥離術 | 275件 |
内視鏡的超音波検査(食道・胃) | 485件 |
大腸内視鏡検査 | 2846件 (4397件)(含外科) | |
---|---|---|
大腸内視鏡下の治療 | ポリペクトミー | 1395件 |
粘膜切開剥離術 | 100件 | |
ダブルバルーン小腸内視鏡 | 379件 | |
小腸内視鏡下の処置・治療 | 158件 | |
カプセル内視鏡(小腸) | 66件 |
食道・胃・十二指腸 | ESDの成績 | |
---|---|---|
胃(一括切除率) | 99.4%(178/179) | |
胃(断端陰性完全一括切除率) | 93.9%(168/179) | |
食道(一括切除率) | 98.7%(76/77) | |
食道(断端陰性完全一括切除率) | 88.3%(68/77) | |
十二指腸(一括切除率) | 100%(6/6) | |
十二指腸(断端陰性完全一括切除率) | 66.7%(4/6) | |
偶発症 穿孔 | 0.90% | |
偶発症 後出血 | 2.60% |
小腸 大腸 (結腸・直腸) |
ESDの成績 | (100病変) |
---|---|---|
腫瘍サイズ平均 | φ35.2mm | |
一括切除率 | 97.0%(97/100) | |
出血率 | 2.0%(2/100) | |
穿孔率 | 5.0%(5/100) |