教授からのごあいさつprofile

自治医科大学 内科学講座主任教授
消化器内科学部門教授

山本 博徳

経歴
1984年自治医科大学卒業、1984年~1995年高知県にて地域医療に従事。その間の1990年~1993年の3年間アメリカ臨床留学(Mayo Clinicに1年、テキサス大学ダラス校に2年)。1995年自治医科大学消化器内科入局、1999年自治医科大学内視鏡部助手、2001年自治医科大学消化器内科講師、2005年自治医科大学フジノン国際光学医療講座助教授、2007年同教授、2008年自治医科大学光学医療センター・センター長、2009年シンガポール国立大学客員教授、2012年自治医科大学消化器センター・センター長、2014年自治医科大学消化器内科教授、2015年自治医科大学附属病院・副病院長、2017年北京大学国際病院客員教授、2018年自治医科大学内科学講座主任教授
専門分野
消化器病学、消化器内視鏡学など
所属学会
日本消化器病学会(指導医・評議員)、日本内科学会(指導医)、日本消化器内視鏡学会(指導医・評議員)、日本消化管学会(専門医・代議員)、日本カプセル内視鏡学会(指導医・代議員)、米国消化器病学会(フェロー会員)、米国消化器内視鏡学会(フェロー会員)など

昨今の日本の医学教育、卒後トレーニング制度の改革、医療の進歩・細分化、超高齢化社会の到来、医療経済的問題などにより、大学医学部、大学病院に求められる社会的要求にも変化が見られてきています。自治医科大学としてもその変化に適切に対応し、順応してその要求に応えていくべく努力を続けております。

これらの変化に対応しながら最善の医療を提供し続けるためにこれからの医療が抱える問題は決して易しいものではないかもしれません。しかし、社会的背景がどのように変わろうとも医療の本質的目的には何ら変わりはありません。人々を病気、不幸せな状況から医学的問題の解決、改善を通じて少しでも健康、幸せな方向に向かわせることに貢献していくことだと考えています。

自治医科大学の場合、医学の最先端の研究を行い、医学の進歩に貢献していくことと医師不足に悩む地域で働く実践的医師を育てていく一見両極端とも思える使命を持っています。

また、自治医大病院の使命としても急性期医療、高度医療を担う第3次医療機関と地域から信頼される病院、地域医療を担う意思を育てる病院という両方の側面を持っています。

これら一見相反するとも考えられる使命をバランスよく果たしていくことが自治医科大学の重要な役割だと考えています。

消化器内科が扱う疾患は幅広く、地域医療の実践においても最も要望されることの多い科の一つだと言えます。自治医科大学消化器内科学教室はこのようにcommon disease を的確に診断し、治療していく第一線で役立つ臨床的能力から、究極の低侵襲手術とも言える高度技術を要する内視鏡治療に至るまで幅広くの消化器内科的知識、技術を提供できる教室を目指しております。

また、現在の医学では解決されていない疾病の病態解明、治療法の開発など医学の進歩に貢献する研究においても基礎医学、臨床医学の両面に力を入れて推進していこうと考えています。

上記のような医療を取り巻く社会変化の中で大学病院としては患者満足度の高い医療の提供に加え、教室員にとっても満足度の高い仕事内容、仕事環境の整備が重要だと考えています。

内科学講座としての他部門との協力、また、消化器センターとしての消化器外科との協力を中心に学内の他科との連携をよくし、大学病院として最善の医療を提供できることを目指しています。

また、他大学との交流も深め、国内留学の受け入れ、交換留学などを6か月から1年単位で実施し、お互いの向上に役立てようと考えています。

消化器内科の医局員として生き生きとして働ける活気のある教室作りをしていこうと考えていますので入局希望の先生方も短期研修希望の先生方もお気軽にご連絡ください。

紹介ムービー

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