診療科紹介

診療体制

月曜～金曜までの毎日外来診療を行っており、手術が必要な疾患（白内障、増殖糖尿病網膜症、網膜剥離、重症なぶどう膜炎、緑内障、角膜移植など）では入院のうえ手術を行っております。地域との病診連携、病病連携を重視し、特に失明につながる重症な眼疾患の治療を主として行っておりますので新患の方はご近所の眼科診療所もしくは病院からの紹介状と事前のご予約が必要です。現在の常勤勤務医師は教授から助教の11名。専門外来等で週１回外来を担当しているのは非常勤講師1名と非常勤医員3名です。視能訓練士は8名で最新の眼科検査に精通しております。失明の危険性の高い急性期の眼疾患に対応する高いレベルの診療を最大のセールスポイントとしております。

外来予定表

2024年4月1日現在

注）専門外来の受診については、原則として、まず一般外来を受診していただき、その状況により専門外来受診が必要か判断されます。小児眼科紹介の際は、外来日の確認をお願いします。

治療方針

自治医科大学の建学の趣旨から、地域（患者のみなさまの地元）と連携し治療にあたることを基本方針としております。 外来においては難治性の疾患や診断困難な疾患において高精度の検査機器を駆使して診断にあたり、治療方針が決定されるまで当センターで診てゆきます。 症状が落ち着きましたら紹介元の診療所、病院と連携して経過観察してゆきます。 手術が適応であると判断されたら入院のうえその眼疾患に対する最良の手技と最良の手術機器を駆使して手術を施行いたします。 なお当センターでは日帰りでの手術にも対応しております。 退院後もしくは手術後は症状が落ち着くまでは当センターで診てゆきます。 その後症状が落ち着きましたら紹介元の診療所、病院と連携して経過観察してゆくことになります。 患者のみなさまご本人にとっては当センター眼科医師と地元眼科医師の複数の主治医により治療、経過観察が行われることとなります。

得意分野

当センター眼科では眼科診療全般に対応できる体制をとっていますが、特に専門としているのは糖尿病網膜症や網膜剥離などの網膜硝子体疾患（梯教授、田中講師）とぶどう膜炎、緑内障（蕪城教授、中川講師）、角膜ヘルペスやドライアイなどの角膜結膜疾患（高野講師、榛村講師、中川講師）です。 手術は白内障手術、硝子体手術、網膜剥離手術、緑内障手術、角膜移植手術を中心に行っており、年間の手術症例数は約1300件です。 特に糖尿病網膜症に対する硝子体手術においては当科が独自に開発した手術法であるTotal en bloc excision techniqueを用いているため、難治症例が多く集まる当センターではありますが、ずば抜けた手術成績となっています。 また蕪城教授はぶどう膜炎の専門家として知られ、国内でも有数の臨床経験を持ち、多くの患者さまの紹介を受けています。眼炎症学会の理事として学会活動・専門知識の普及にも積極的に取り組んでいます。 また緑内障の診療経験も豊富で線維柱帯切除術・切開術・緑内障インプラント手術・レーザー手術など複数の術式を症例に応じて使い分けて手術を行っています。また蕪城教授はぶどう膜炎の専門家として知られ、国内でも有数の臨床経験を持ち、多くの患者さまの紹介を受けています。眼炎症学会の理事として学会活動・専門知識の普及にも積極的に取り組んでいます。また緑内障の診療経験も豊富で線維柱帯切除術・切開術・緑内障インプラント手術・レーザー手術など複数の術式を症例に応じて使い分けて手術を行っています。 また蕪城教授は眼内悪性リンパ腫の専門家としても知られ、眼内悪性リンパ腫研究会（http://iol.umin.jp/） を立ち上げ、この病気のより良い診断法や新規治療法の開発を目指した臨床試験（https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2031200383） を行っています。当センターでは硝子体手術による確定診断、眼内への抗がん剤（メトトレキサート）の注射治療（当センター倫理委員会承認済）、血液科と協力して脳播種抑制を目的とした先進的な全身治療（R-MVP療法など）を行っています。 近年、高齢者人口の増加に伴い、滲出型加齢性黄斑変性症による視力障害が増加してきております。この滲出型加齢性黄斑変性症に対し、血管内皮増殖因子（VEGF）阻害薬の硝子体内注射が保険適用となっており、その需要が増加しています。 又、糖尿病網膜症や、網膜静脈閉塞症にともなう黄斑浮腫に対しても、VEGF阻害薬が行われ、視力障害の抑制に役立っています。高度視覚障害の方に対しては職場復帰や自立した生活を目標とした視覚リハビリテーションを行うロービジョン外来を開いています。

※ 眼内悪性リンパ腫の再発抑制を目的とした BTK 阻害薬の医師主導治験のお知らせ
現在、眼内悪性リンパ腫の再発抑制を目的とした BTK 阻害薬の医師主導治験を、当センターを含む国内の14大学病院で行っています。
本治験はPMDAの事前相談の上でAMEDの協力を得て施行する、保険承認を目指した医師主導治験です。
新規患者の登録は2024年3月31日で終了しており（目標40症例を登録済み）、現在経過観察中です。
ご協力ありがとうございました。治験登録は終了していますが、通常診療での治療は継続しておりますので、眼内悪性リンパ腫が疑われる患者様がいらっしゃいましたらご紹介下さい。
◇詳細につきましては、下記URLを御参照ください。
https://iol.link/ 　

スタッフ紹介　（令和6年4月1日現在）

蕪城 俊克

職名	教授、科長
出身大学	東京大学
得意分野	ぶどう膜炎、緑内障、加齢黄斑変性などの網膜硝子体疾患 https://researchmap.jp/read0123093

梯 彰弘

職名	名誉教授
出身大学	自治医科大学
得意分野	糖尿病網膜症、網膜剥離、黄斑裂孔などの網膜硝子体疾患

髙野 博子

職名	講師
出身大学	東京女子医科大学
得意分野	角膜ヘルペス、ドライアイなどの前眼部疾患および外眼部疾患

榛村 真智子

職名	講師
出身大学	日本医科大学
得意分野	角結膜を中心とした前眼部疾患、特に角膜移植などの外科的治療

田中 克明

職名	講師
出身大学	福島県立医科大学
得意分野	糖尿病網膜症、網膜剥離などの網膜硝子体疾患

中川 卓

職名	講師
出身大学	東京大学
得意分野	角膜疾患、角膜移植、緑内障

近藤 由佳

職名	臨床助教
出身大学	日本大学
得意分野	緑内障、眼科一般

齊間 至成

職名	臨床助教
出身大学	金沢大学
得意分野	眼科一般

平沼 優悟

職名	臨床助教
出身大学	東京医科大学
得意分野	眼科一般

中島 幸彦

職名	臨床助教
出身大学	新潟大学
得意分野	眼科一般

折尾 義尊

職名	臨床助教
出身大学	防衛医科大学
得意分野	眼科一般

笠間 丈道

職名	臨床助教
出身大学	防衛医科大学
得意分野	眼科一般

淺見 英伸

職名	臨床助教
出身大学	群馬大学
得意分野	眼科一般

木下 望

職名	講師（国内留学中）
出身大学	自治医科大学
得意分野	近視進行予防、糖尿病網膜症などの網膜微小循環 http://researchmap.jp/nozomik1012/

髙木 理那

職名	臨床助教（関連病院出向中）
出身大学	信州大学
得意分野	眼科一般

渡邊 未奈

職名	臨床助教（関連病院出向中）
出身大学	防衛医科大学
得意分野	眼科一般

田口 諒

職名	臨床助教（関連病院出向中）
出身大学	福井大学
得意分野	眼科一般

西村 花音

職名	臨床助教（国内留学中）
出身大学	聖マリアンナ医科大学
得意分野	眼科一般

矢野 舞

職名	臨床助教（関連病院出向中）
出身大学	香川大学
得意分野	眼科一般

浅野 友香

職名	臨床助教（関連病院出向中）
出身大学	埼玉医科大学
得意分野	眼科一般

田岡 和城

職名	非常勤医員
出身大学	鳥取大学
得意分野	眼内悪性リンパ腫

太田 有夕美

職名	非常勤医員
出身大学	佐賀医科大学
得意分野	小児眼科

長谷川 哲也

職名	視能訓練士 主任
出身大学	国際医療福祉大学 視機能療法学科
得意分野	ERG、画像検査

佐藤 智美

職名	視能訓練士
出身大学	帝京大学医療技術学部 視能矯正学科
得意分野	-

平戸 岬

職名	視能訓練士
出身大学	国際医療福祉大学　視機能療法学科
得意分野	-

小松 麻子

職名	視能訓練士
出身大学	新潟医療福祉大学 視機能科学科

藤田 浩貴

職名	視能訓練士
出身大学	帝京大学 視能矯正学科

渋木 舞那

職名	視能訓練士
出身大学	東北文化学園大学 医療福祉学部 リハビリテーション学科 視覚機能学専攻
得意分野	-

八木 莉音

職名	視能訓練士
出身大学	帝京大学 視能矯正学科