成人肝移植
自治医科大学では2001年5月より肝移植を開始し、2021年12月までに326例の小児生体肝移植(分割ドミノ肝移植1例含む)と5例の小児脳死分割肝移植、32例の成人生体肝移植を行ってきました。また、先天性門脈体循環シャント(先天性門脈欠損症含む)12例に対しては、生体肝移植を5例、シャント閉鎖を5例、経過観察を2例に行っております。
肝移植の適応評価に関しては、急性肝不全や代謝性疾患は消化器・肝臓内科グループや集中治療部と密に連携を取りながら診療を進めており、様々な疾患に対応できる体制が整っております。肝移植の周術期管理においては、移植外科医のみならず、移植コーディネーター、薬剤師、感染制御部、腎臓内科医、精神科医と日々カンファレンスを行っており、専門性の高い診療を行っております。血管・胆管合併症においては経験豊富な放射線科医と消化器内科医(胆道合併症に対する小腸鏡下治療は本邦最多の症例数)がおり、迅速かつ適切に治療を行う体制が整っております。
当施設は2017年1月より成人肝移植プログラムを開始しており、また生体ドナーに関しては、適応評価、手術、術後管理から永続的な外来管理まで当施設が責任を持って行っています。
このように自治医科大学附属病院は移植医療や成人肝疾患に対する医療という点において、日本有数の施設であると自負しております。さらに、長期滞在用の施設(構内住宅)もありますので、遠方の患者様においても受け入れの体制が整っています。
これまでの当院のデータや具体的な受診方法に関して提示させて頂きました(詳しくは本ホームページを参照してください)。
当院への受診を希望する際の参考にして頂ければと思います。
2022年2月
自治医科大学附属病院移植外科科長 佐久間康成
成人肝移植責任者 大西康晴
小児肝移植責任者 眞田幸弘
②主治医の先生と相談の上、紹介状を書いてもらってください。
*注意事項:
ご不明な点、ご確認事項などありましたら、遠慮なく移植コーディネーターまでご連絡頂ければと思います。
自治医科大学附属病院移植外科