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救急看護認定看護師 谷島 雅子

谷島 雅子 自治医科大学附属病院では、1992年から院外で発症した救急患者さんを積極的に受け入れる救急部が組織されましたが、2002年9月に栃木県で5番目の救命救急センターに認可され、年間約5000台の救急車を受け入れています。私は救命センター開設の3年後に救急看護認定看護師を取得しました。
当センターは、北米型救急システム(ER型:救急外来を受診するすべての患者さんを救急専門医が診療して初期治療を行い、専門的な入院加療が必要になった場合は各診療科で入院させるようなシステム)を視野に入れながらも、重症集中治療管理のできる病棟を持ちながら、救急車で搬送されたすべての患者の初期治療を行うという、特定機能病院としての役割を持つ大学病院の実情に合わせた独自の救急システムを運用しています。
そのために当院では、外来受診から入院、そして退院(転院)まで継続して同じスタッフが一貫した看護を提供することが出来ています。私は、その中でも、外来から退院の準備までを通して常に、質の高いケアを提供するためスタッフの教育指導にあたっています。
当院では、スタッフ全員で標準化された質の高い救急看護を行うために、院内でBLSプロバイダーコース、ACLSプロバイダーコースを開催しており、私もこれらのコースにインストラクターとして参加すると同時に、病棟のスタッフに受講を推奨し、現在救命センターの看護スタッフは約80%が習得済みです。

当院は県の災害拠点病院の役割も有しているので、大規模災害時に出動するDMATチームが2チームあります。院外の災害対策と共に院内での災害訓練を定期的に開催することも認定看護師としての大切な活動の一つです。
病院前救急体制充実を目指して、本年1月から当救命センターでは、医師、看護師、救急救命士が一緒に現場に出場するドクターカーの運行を始めました。現在その運用マニュアルをスタッフとともに検討しています。外来救急部門では、あらたに外来トリアージの整備計画も徐々に進行中です。

救命救急センター」というとテレビで放映された「救急病棟24時」や「コードブルー」の影響が強く、生死をさまよう患者さんばかりが搬送される3次救急をイメージしがちですが、地域に根ざした私たちの救急部門には、軽症から中等症の患者さんも多く、救急車で来院されて来ても歩いて帰宅されるかたもいます。また、中にはテレビでも話題になっていた、精神疾患を背景にもつ自殺未遂の患者さんや内科的な慢性疾患が悪化して救急搬送されるかたも少なくありません。

それでも、症状が安定し退院していく患者さんをみるとうれしくなり、看護をする楽しさを見つけることが出来ます。医療をとりまく状況は刻々と変わっており、さまざまな外圧に翻弄されながらも、地域の中に根ざした医療を提供できるようにがんばっています。



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