教授挨拶

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皮膚・感覚器疾患学主任教授
眼科学講座教授
蕪城 俊克

自治医大眼科のHPをご訪問くださり、誠に有り難うございます。

2024年4月から自治医科大学附属病院眼科の教授を拝命しました蕪城 俊克(かぶらき)です。どうぞよろしくお願い致します。

自治医科大学は医療に恵まれない地域における医療の確保向上及び地域住民の福祉の増進を図るため、昭和47年に設立されました。地域医療に責任を持つ全国の都道府県が共同して設立した学校法人によって運営されております。今年で設立52年目を迎え、卒業生は4700人以上に上り、僻地医療を含む全国各地の医療現場や教育分野、国や行政機関の要職などで活躍しておられます。僻地での医療不足の問題は世界中どの国にもありますが、自治医科大学は世界的にみても稀に見る地域医療政策の成功例といわれているそうです。卒業生の先生方の活躍に敬意を表します。

 大学病院は医学教育のみならず、臨床、研究を担うべき機関であります。自治医科大学附属病院眼科は栃木県における基幹病院として、地元の先生方とともに医療を担う、そしてクリニックや一般病院では対応が難しい難症例を担当できる各専門分野のスペシャリストを育てていく必要があります。現在、自治医科大学附属病院眼科には、私が専門としますぶどう膜のほか、黄斑、網膜硝子体、緑内障、斜視弱視、角膜・コンタクトレンズ、涙道、未熟児、ロービジョンの各専門外来があり、グループ診療によるレベルの高い医療を提供しています。眼科用3次元映像Heads up手術システムやマイクロパルス半導体レーザー緑内障治療装置など最新の医療機器を導入しています。また自治医科大学附属さいたま医療センターや関連病院と連携して、1年目からの手術執刀など多様で豊富な臨床経験が積めるように教育研修プログラムを作成しています。

一方、研究に取り組むことは疾患の理解を深め、専門性を高めて医師の活躍のチャンスを大きく広げます。日常診療から生まれる疑問や推測を研究によって確認することは、クリニカルリサーチの醍醐味です。これからの医療を担う若い先生方には、大学病院で是非そのような経験をして頂きたいと思います。国を挙げて働き方改革を推進している昨今ですが、ライフワークバランスに注意しながら、専門性を高める努力をしていきたいと思います。

自治医科大学の建学の精神である「医療の谷間に灯をともす」の初心に立ち返り、前任の川島秀俊教授が育てられた医局員の先生方とともに、地域の医療に貢献できるよう一層努力する所存です。どうぞよろしくお願い致します。

2024年4月

自治医科大学附属病院 眼科学講座教授 蕪城 俊克