EZRの英文論文への記載
英文論文の統計解析方法の記載は以下を参考にしてください。
All statistical analyses were performed with EZR (Saitama Medical Center,
Jichi Medical University, Saitama, Japan), which is a graphical user interface
for R (The R Foundation for Statistical Computing, Vienna, Austria). More
precisely, it is a modified version of R commander designed to add statistical
functions frequently used in biostatistics.
●Version 1.10
Ver 1.10では比較的大きな変更が行われました。最大の変更点は解析を行う際にダイアログで選択した変数や条件などが記憶されるようになった点です。従って、ある解析を行った後に、もう一度その解析を選択すると、前回の解析内容が残っていますので、細かな変更などを行う際に便利です。データセットが変更された場合、あるいは選択解除ボタンをクリックした場合に選択内容は消去されます。
また、CRANに登録されたため、CRANを経由したインストール方法の紹介を加えました。
●Version 1.20
RコマンダーがVer 2にアップデートされたことに伴って、EZRもアップデートを行いました。ダイアログを開いたまま連続的に解析を繰り返すことができるようになるなど、いくつかの新機能を搭載するとともに、EZRを標準でR
Ver 3.0.2、RコマンダーVer 2.0-1で動作するようにしました。
●Version 1.21
生存曲線の描画の改善などのマイナーなアップデートです。
●Version 1.22
日本語表記の修正などのマイナーなアップデートです。
●Version 1.23
論文のTable 1(表1)でしばしば必要になるサンプル(患者)背景データのサマリー表を自動作成する機能を追加しました。亀田総合病院からHarvard
School of Public Healthに留学中の吉田和樹先生が作成されたtableoneパッケージを使用させていただいています。これまで、面倒であり、かつ間違いの多かった手作業が不要となり、確実勝つ簡便にTable
1を作成できるようになります。
●Version 1.35
Restricted mean survival timeの計算をsurvRM2を用いるように変更。また、他の因子で補正(ANCOVA補正)したRestricted mean survival timeを計算するrmean.table.adjusted()関数を追加。rmean.table()は「生存曲線の記述と群間の比較」の後で、rmean.table.adjusted()は「他の因子で調整した生存曲線の表示」の後で実行する。
●Version 1.50
線形混合モデル解析の追加
rmean.table ()に計算面積を表示するplot=1オプションを追加。
Inverse probability of treatment weight (IPTW)法を自動的に実施するIPTW.ATE()関数を追加。
マッチングのバランスを評価する標準化差(standardized difference)を計算する関数st.diff.binom()とst.diff.numericを追加。
無作為化第2相試験のSelection designでの必要サンプル数計算機能を追加。
●Version 1.51
ネットワークメタアナリシスの追加。
多項ロジスティック回帰の追加
比例オッズロジスティック回帰(順序変数に対する多変量解析)の追加。
時間依存性変数を含む累積発生率に対する多変量解析の追加。
他の因子で補正した累積発生曲線の追加。
Mac OS Xでもクリップボードを介した入出力を可能にした。
ロジスティック回帰解析にInverse probability of treatment weight (IPTW)法のオプションを追加。