自治医科大学 循環器内科学部門

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不整脈


不整脈

当院の不整脈治療として、心臓電気生理検査・カテーテルアブレーションおよびペースメーカー、植え込み型除細動器 (ICD)、心室再同期療法 (CRT)の手術を行っています。


●心臓電気生理検査・カテーテルアブレーション 
全てのタイプの頻脈性不整脈(上室性(心房細動を含む)、心室性)に対しての心臓電気生理検査、カテーテル治療を行っています。最短で3泊4日で治療が行えます。
●ペースメーカー植え込み、植え込み型除細動器 (ICD)、心室再同期療法 (CRT)植え込み・交換ペースメーカーはもちろんのこと、致死性不整脈に対するICD、心不全に対するCRT植え込みを積極的に行っており、特にICD/CRTの件数は大学病院としてはトップクラスのひとつといえます。

臨床アクティビティ 2016年度

●心臓電気生理検査・カテーテルアブレーション:年間 180例(そのうち心房細動80例)
当科では従来、カテーテルアブレーションの古典的適応とされる発作性上室頻拍、WPW症候群、心房粗動、特発性心室頻拍の実施頻度が高かったのですが、近年では心房細動が半数を占めるようになりました。特に2016年11月から栃木県初で心房細動に対するクライオバルーンアブレーションを導入、それ以後さらに心房細動の手技が増加し現在に至っております。心房細動アブレーションの半分がクライオバルーンアブレーション、残り半数が従来の高周波アブレーション(3次元マッピング CARTOをガイドとしたもの)となっております。発作性心房細動の場合は初回治療で65-70%程度の発作抑制が得られ、再発した場合も2回目の追加治療を行うことで70-80%の心房細動抑制が得られております。2016年度末まで渡邉裕昭先生が特にこの領域で活躍されましたが、さらなる研鑽を積むべく現在、筑波大学循環器内科の不整脈グループに国内留学しました。一方、2017年4月から、土浦共同病院で2年間修練を積んだ渡部智紀先生が本学に戻られこの領域の牽引役となり、また徳島から横山靖浩先生が不整脈チームの一員として加わりました。さらに加えまして土浦共同病院循環器内科部長でカテーテルアブレーションのトップランナーのお一人である蜂谷仁先生にも月2回ご来院頂いており、難易度の高い症例や治療抵抗性の症例についてご指導を頂いております。2018年10月の新・カテーテル室のオープンに向けてさらに多くの症例を、かつ各不整脈疾患に最善の治療が提供できるようチーム一丸となって取り組んで参りたいと思います。その際にはさらに治療成績を向上させ、かつ医療スタッフの負担を軽減するため様々な新規機材を導入する予定です。

●ペースメーカー手術: 年間 98例 (新規59例、交換39例)
患者さんの病態にあわせて最も適切な機種を選定し植え込みを行っております。新規植え込みは全例MRI対応機種であり、MRI検査が必要となった場合、不整脈医が常に立会いを行い、かつその検査前後でのデバイスのチェックを行っており、患者さんのニーズに最大限お応えできるようにしております。2017年度はついにリードレスペースメーカー植込みも自治医大でも始まりました。


●ICD/ CRT手術 年間56例 (新規27例、交換29例)
ICDは脈なしVT,VFの既往のある方の再発予防(二次予防)の植え込みが多いですが、その既往がなくてもリスクの高い症例への植え込み(一次予防)にも取り組んでおります。 心臓再同期療法においては新規症例では左室リード(冠静脈経由で挿入される)は4極リードを用い、術中もペーシングによる急性効果を確認しながら最適なリード位置およびペーシング条件を考慮しつつ手技を行っております。今年度夏からは右室1点、左室側2点の3点からペーシングを行うmultipoint pacing (MPP)が可能な機種が上市されるためそのような最新のシステムも積極的に導入し、心不全治療のさらなる治療効果向上を目指して参ります。

研究アクティビティ 2016年度

2016年度におきましては日本循環器学会、日本不整脈学会および関連学会(アブレーション、デバイス)、アメリカ心臓病学会、2017年度に入りEuropace/Cardiostim 2017などで学術発表を行っています。また、毎週不整脈カンファランス、月に1回心不全・不整脈ジョイントリサーチミーティングを行っています。

後進の指導については、PSVT・心房粗動といった上室性不整脈に対するアブレーション治療、ペースメーカー植え込みを責任もって実施できる若手医師を育成できる指導体制を敷いています。また小児科、心臓血管外科とも連携しつつ、心臓手術術後、先天性心疾患合併の不整脈にも対応しております。 ハイブリッド手術室が出来、その部屋もあいていれば積極的に使用してデバイス植え込みを多く実施しておりますが、ハイブリッド手術室を活用しエキシマレーザーを用いたリード抜去など、植え込み型電子デバイスに関わる治療を網羅すべく今後さらに発展していく予定です。 一緒に仕事をする仲間を募集しています。


研究アクティビティ