教授ぶろぐ(超不定期掲載)
私的免疫学ことはじめ (4) NK細胞
2020年8月3日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
NK細胞はウイルス感染細胞や癌細胞を排除する能力を持つ細胞です。キラーT細胞と異なり「鍵と鍵穴」のような厳密な抗原認識受容体は持っていません。しかしキラーT細胞が免疫応答をするまでに時間がかかる(細胞分裂で増殖する必要が …
私的免疫学ことはじめ (3) 大学院進学
2020年7月31日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
大学病院で1年、虎の門病院で2年研修の後に免疫学の大学院に進学しました。 平成10年のことです。 そこでは正に興味のあったTh1/Th2分化の研究が進行していました。大学院の先輩 であるS藤健O先生のテーマです。縁あって …
私的免疫学ことはじめ (2) Th1/Th2パラダイム
2020年7月30日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
免疫細胞の教育(selection)と並んで、もう一つとても面白いと思ったのは、T細胞の サブセットという概念です。T細胞はヘルパーT細胞(Th細胞)と、細胞傷害性T細胞(killer T cell, cytotoxic …
私的免疫学ことはじめ (1)
2020年7月29日 教授ぶろぐ(超不定期掲載)
筆者が大学で免疫学の講義を受け始めた頃、免疫研究の対象は獲得免疫系が主体でした。獲得免疫系の特徴は「鍵と鍵穴」の関係で例えられる特異性と多様性、そして「二度無し現象」と表現される免疫記憶にあります。 免疫系は精巧なスーパ …