救命救急センター長
間藤 卓
これまで救急医療の世界では、超人的な知見・スキル・体力を持ち、昼夜を問わず患者に向き合う医師を美談とするところもありました。しかし、救急医療をテーマとするTVドラマに登場するような、いわゆる「格好いい先生」はともかく、「格好いい救急センター」を持続させるのは困難です。
医師にも生活や人生があり、「人としての幸せを追求できる環境」は必要不可欠なものです。各々の研究や資格の取得、さらに結婚・子育てなども大切にしながら、患者を救い医師としてのキャリアを積み重ねていけることが重要であり、そうした生活と人生があってこそ、持続可能な救急医療の体制がつくられると、私たちは考えています。
当センターは「働きがいのある救急」を目指し、教育体制からワークライフバランスまで、多彩なQOL(クオリティ・オブ・ライフ)と多様な価値観という視点から環境整備を続けています。
また、現代医療の専門化・細分化が進んでいる今、多様な症例と向き合うために、「救急」は、医師としての総合的な力、広い視野と社会性を身に付ける貴重な機会となります。
敗血症ショック、中毒、外傷など中等症から重症まで、幅広く多彩な臨床経験ができる場であり、俯瞰的な視点と複合的な判断力が問われる職場で症例を重ねることは、医師としての臨床能力を高め、今後のキャリア形成に大きく役立ってくれると思います。
救急のプロフェッショナルを目指す人はもちろん、現在の医師として足りないものを補うための一時期の"修行"としても、非常に有意義な経験ができるはずです。
いろんな人が居るからおもしろい・・・
みなさんの医師人生をより充実させるためにも、ぜひ私たちの施設を活用してみてください。
救命救急センター長 間藤 卓
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