研究紹介

環境要因による心血管系をはじめとする生体影響

環境による健康問題として、大気中のPM2.5に加え、ナノ素材などの新規工業的素材の健康への影響に社会的関心が高まっています。我々は、ナノサイズの微小粒子による心肺機能を中心とした生体への影響を検討しています。また、最近そのヒトへの健康影響が危惧されているナノ/マイクロプラスチックおよび有機フッ素化合物の曝露評価を実施しています。さらに、ヒトにおける疫学調査で得られた仮説をもとに、並行して、動物モデルを用いた生化学的・分子生物学的研究を実施し、環境要因による疾病発症の作用機序の解明やリスク評価への発展を目指しています。

大気中の粒子状物質の粒径分布と代表的な組成例