研究紹介

重金属と健康への影響

日本とパキスタンの妊婦と児を対象に、重金属曝露とその健康影響を研究しています。重金属は、特に最新ガイドラインで安全基準が撤回された鉛とヒ素に注目し、曝露評価に加え、その汚染源の解明も目指しています。また、重金属曝露による健康への影響は、世界的に懸念されている小児発達への悪影響や低体重児出産などに着目して調査を進めています。これまでに、パキスタンで使用されている化粧品に高濃度の鉛含有製品があることを見出し、その危険性を明らかにしました。さらに、パキスタン・カラチ市の妊婦と児が高レベルで鉛に曝露していること、その汚染源が主に食品、ハウスダストに由来することなどが分かってきています。

Schema of Lead (Pb) Exposure