自治医科大学 精神医学講座

English

文字サイズ変更

医局員募集

トップページ > 医局員募集

 

自治医科大学附属病院連携施設 

 

精神科専門医研修プログラム専攻医募集

 

 自治医科大学精神医学講座は、古くから精神病理学のメッカとして発展に大きな功績を残してきました。その特徴は日常臨床にも強く影響しており、人間学的見地に基づいた詳細な症例検討・診療が教室の根幹となっています。

 

 また、研究については個人の志向を尊重する伝統があります。教室は精神病理学、芸術療法(絵画療法・音楽療法)、集団療法、比較文化精神医学、病跡学から、分子精神医学、精神神経薬理学、神経生理学などの生物学的研究と極めて幅広い研究領域を持っており、多種多彩な医局員が幅広い領域で活躍しています。

 

 

概要

 

 自治医科大学附属病院は41床の精神科病床と15床の児童精神科病床を有し、特に大学病院精神科として専門の児童精神科病床がある点に特徴があります。精神科病床は開放病棟(児童精神科は閉鎖)で、気分障害圏を中心に診療を行うほか、栃木県内、近隣の県からの身体合併症症例、治療抵抗例を幅広く受け入れています。


 全体的な方針としては、精神疾患は病状が持続すればするほど生物学的次元、心理学的次元の問題が顕在化すると考えられるため、それを回避する「攻めの精神医療の展開」をスローガンとしています。すなわち、早期介入による早期回復を目指した治療を心がけており、専攻医は画像診断(MRI、SPECT、光トポグラフィー)、生物学的検査、心理検査、詳細な病歴聴取に基づいた適切なアセスメント、薬物療法(クロザピンを含む)、各種精神療法、電気けいれん療法、経頭蓋磁気刺激療法(rTMS)などを組み合わせた最新・最善の治療を学ぶ事ができます。
 

 プログラムの一年目は自治医科大学附属病院での研修となりますが、二年目以降は連携施設での研修に進みます。総合病院精神科(上都賀総合病院、佐野厚生総合病院)、公的精神科病院(栃木県立岡本台病院)、単科精神科病院(小山富士見台病院、恵愛会青木病院、社団緑会佐藤病院)との連携を行っています。それぞれの施設は特色が際立っており(栃木県立岡本台病院:精神科救急・依存症・医療観察法、小山富士見台病院:精神病理学、恵愛会青木病院:児童思精神医学・訪問診療、社団緑会佐藤病院:芸術療法・老年期症例)、将来的な専攻領域の希望により選択が可能です。また、大学院博士過程への進学についても随時受け入れを行っています。

 

 

指導体制

 

・診療体制

 診療体制はグループ制を取っており、二名の指導医を含む診療グループに参加し10人前後の患者を担当します。連日行われるグループ内カンファレンスで患者に対する対応、診断、治療を習得するほか、症例検討会議、教授回診を通じて、各患者に対する問題点や具体的な対処方法について経験を積みます。病棟では、芸術療法(絵画、音楽、コラージュ)、集団精神療法が週1回行われており、専門的な研修が可能です。

 

・臨床講義

 後期研修開始後の約1ヶ月間は、各指導医の専門性を生かして、精神薬理学・精神病理学・児童青年精神医学・精神科救急・精神保健福祉法・心理アセスメント・疾患ごとの各論に関する講義を受けていただきます(1回30〜60分の講義を、週に4回前後)。実地臨床で必要とされる知識を、効率的かつ体系的に習得することを目指します。
 

・集談会

 毎週水曜日の夕方には、集談会(研究会)を開催しています。年に1~2回程度、症例報告(過去の文献を踏まえて検討した内容)や文献紹介などを担当し、文献検索や科学的思考のトレーニングを行います。日本精神神経学会、日本総合病院精神医学会、日本老年精神医学会の指導医が多数おり、それぞれの学会の専門医を取得することができます。

 

一週間のスケジュール

 

8:30 - 9:00

mECT
病棟業務

mECT
病棟業務

mECT
病棟業務

mECT
病棟業務

mECT
病棟業務

9:00 - 10:00

ミーティング
rTMS

ミーティング
rTMS

ミーティング
rTMS

ミーティング
rTMS

ミーティング
rTMS

10:00 - 12:00

コラージュ療法

外来予診

集団精神療法

外来予診

絵画療法

13:00 - 16:00

外来業務

音楽療法
児童精神科
症例検討会議

教授回診

症例検討会議

病棟業務

病棟業務

16:00 - 17:00

ミーティング

ミーティング

ミーティング

ミーティング

ミーティング

17:30 - 19:00

 

 

集談会

勉強会

 

*月曜日、火曜日、木曜日、金曜日のいずれかに外勤あり

 

 

自治医科大学精神医学講座の特色

 

 精神医学の方法論は、生物学的アプローチと心理学的アプローチに大きく分けられますが、当教室では両者がバランスよく実践され、臨床・研究に役立てられています。ドーパミンやセロトニンに関する精神薬理学研究、光トポグラフィーやTMSを中心とする精神生理学的研究、MRIなどの画像診断、統合失調症や気分障害の精神病理学的研究や長期経過研究、精神療法、芸術療法、病跡学、SSTなどの精神科リハビリテーション、多文化間精神医学など幅広い領域にわたって研究が行われています。

 

 また、基礎医学部門との共同研究も盛んです。臨床他科との連携も緊密で、外来でのリエゾン・コンサルテーション活動、緩和医療活動に加え、移植外科における生体肝移植や腎移植のドナーの面接にも関わっています。

 

 

専門研修プログラムの留意点

 

 医師(専攻医)は当専門研修プログラムへの採用後、研修施設群のいずれかの施設と雇用契約を結ぶこととなります。

 本専門研修プログラムは、日本精神神経学会による一次審査を通過したものであり、今後日本専門医機構による二次審査を踏まえて修正・変更があることを予めご承知おきください。

 

 

研修協力病院

 

(クリックすると各病院のHPへ飛びます)

 

 ・栃木県立岡本台病院

 

 ・上都賀総合病院

 

 ・佐野厚生総合病院

 

 ・小山富士見台病院

 

 ・恵愛会青木病院

 

 ・社団緑会佐藤病院

 

 

連絡先

 

自治医科大学精神医学講座(医局長:塩田勝利)
Tel:0285-58-7364 FAX:0285-44-6198 Email:psychiat@jichi.ac.jp

 



ページのトップへ