先端医療技術開発センター|目的・沿革

目的・沿革

目的

―多くの皆さまに期待されるさまざまな先端医療技術。
こうした先端医療を実際の臨床で安全に行うためには、大型動物での検証が欠かせません。

例えば、最近注目される幹細胞を用いた再生医学の有効性・安全性を確かめるには、ESやiPS細胞などの遺伝子改変細胞を扱える、一定以上の格付け(P2レベル)以上の施設が必要となります。

自治医科大学では、「医の倫理に徹し、高度の臨床能力を有する医師を養成する」理念の下、開学以来、実験動物として譲渡犬を用いた学生教育実習を取り入れてきましたが、近年の動物愛護精神の高まりに対応しつつ、動物福祉に配慮して、実験用ミニブタを医学教育・研究などの先進的医療技術開発に用いる検討を、総合的に続けてきました。

即ち、①施設資源の構築(『P2レベルでの飼育施設の改善』『人獣共通感染症ウイルスとしてのブタE型肝炎ウイルス(HEV)の清浄化対策』など)、②人的資源の開発(『職員の飼育管理技術の向上』『教育・研究の支援体制の構築』など)、③物的資源の豊富化(実験用ミニブタ専用の『MRI』『CT』『Cアーム透視装置』の導入など)を進め、ノウハウを積み重ねることで、本学は、本分野の我国における先駆的役割を担っています。

先端医療技術開発センターは、このような取り組みの成果・基盤を自治医科大学内のみならず学外の研究者の皆さまにも広く開放することで、先端医療技術をより早く実現し、人類の健康と福祉に貢献する礎となるべく設立されました。

沿革

2001年栃木県重点分野研究開発促進事業(医療福祉関連)採択。「医療技術 トレーニングシステムの構築」をテーマに保健所からの譲渡犬を用いた動物実験 を全て中止し、ブタの実験使用推進を開始。

2007年04月自治医科大学実験医学センター内に「医療技術トレーニング部門」設置

2008年文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」の一つとして、自治医科大学の「大型動物(ミニブタ)を用いた先進的医療技術実現化」事業が採択

2009年04月先端医療技術開発センター(CDAMTec)開設

2009年04月CDAMTecに「医療技術トレーニング部門」を移設し、さらに同年度「動物資源開発部門」を新設して実験専用ミニブタを用いた教育・研究の支援開始。

2013年01月CDAMTec HP開設

このページのトップへ