自治医科大学外傷班の檜山です。
2024年7月1日からイギリスリーズ大学(chapel allerton hospital, leeds general infirmary)に研究+臨床を目的とした留学に行かせて頂いております。

少しずつ生活にも慣れてきたため、留学ってそもそも何しているのか? 留学してみたいけどイメージがわかない、実際に留学するには何が必要かなど、少しずつ情報を記載していきたいと思います。

留学の準備に関しては細かく書くと膨大な情報量になりますので、大筋だけ数回に分けて今後記載させていただきます。
短期留学(3か月前後)なのか6か月以上の留学希望なのか、単身で行くか家族で行くか、留学先の国で事前準備の量が大幅に異なりますので、留学を考えている先生は留学の希望を伝える前に、短期でも長期でも実際に留学経験がある先生に話をきいておくといいかもしれません。

留学時期と留学先が決定したら、まず必要になるのが、留学先からのacceptance letter(研修受け入れ証明書のようなものです。)を取得することがすべてのスタートになります。これがないとビザの取得や勤務先への申請、各研究費や助成金の申請など何も始まりません。私の場合は、関節班の高橋先生が過去に留学していた場所になりますので、ここのハードルは比較的低く、こちらの希望と相手側の希望の交渉が済んだ時点ですんなり受け取ることができました。ここから各申請のための準備がすべて始まっていきます。それはまた後程記載させていただきます。

現在、私は渡英して3週間になります。家族帯同(妻、5歳、3歳、1歳の子供3人の合計5人)でイギリスに滞在しております。ようやく大学の宿舎を離れアパートを借りることができ(アパートを借りるのもなかなか大変です)、生活環境は整いつつあります。
リーズ大学の手続きはなかなか進まず(基本的に1日1回しかメールの返事はきません)、まだ大学へのアクセスカードは発行されていませんが、病院の通行証はもらえたため、臨床よりも研究をメインで行っている状態です。デスクを与えられ、現地の指導教官と研究テーマを相談しながらデータ解析などを進めています。
仕事の詳細についても、また次回以降記載させていただきます。最初の仕事は、THAの論文がrevisionでかえってきたから、よりよくしてくれ、よろしく!という感じでした。(笑) 

その仕事に取り組んでいる最中、たまたま骨盤・寛骨臼のキャダバーコースがリーズ大学で開催されることになっていたようで、お誘い頂き参加することができました。当然、講義、討論、解剖説明すべて英語で、かなり苦労しましたが大変勉強になるコースでした。こういった機会があるのも現地に留学して滞在しているメリットでしょう!
すべてが新鮮で初めての経験なので、医者1年目を思い出す苦労が多い時間の流れですが、それも楽しみながら家族で過ごせております。自治医科大学所属の方はもちろん、所属外の方にも意義のある情報を伝えられるよう定期的に更新していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。