2か月ぶりの更新となります。 栃木でも短い秋が早くも過ぎ去り冬を感じる季節になってきた頃かと思います。イギリス・リーズでは、早くも冬の季節がやってきたようで、記事を書いている今現在、外では雪が降っております。北大西洋海流と偏西風の影響(中学校の社会の授業?)で、緯度(ロンドン:北緯51度、札幌:43度)の割に、厳しい寒さはありませんが、それでも11月に雪が降るような寒さがやってきました。
研究に関してですが、現時点で
・共同著者としてTHAのナビゲーションとアライメントに関する論文を1編投稿中(revision?修正中?@オーストラリアの著者が1st author)
・1st authorとして膝関節のアライメントに関するreview論文を1編投稿中(未だ返事なし。rejectではないのか・・・)
・膝関節の後傾(CTとレントゲンの角度測定正確性の違いを日本人と中国人で比較)に関する論文を1編投稿準備中
・膝関節のアライメント(正面、側面)の人種差(日本、中国、インド)による比較の論文を執筆作業中(1,000膝以上あり、なかなか苦戦しています)
・SGLT-2iと整形外科周術期の問題点に関するPhD学生の論文執筆を共同執筆者としてお手伝い中
・PhD学生のブタACL再建モデルの力学実験のお手伝い中(まだ必要機材準備の確認段階ですが)
・AIを利用した膝関節アライメント分析と自動アライメント測定ツールの研究開発の勉強中
と外傷・臨床とは離れてしまっていますが、今まで経験したことがないデスクワークに従事しております。
外傷の研究も同時並行で行う予定ですが、指導教官が忙しすぎて連絡つかず頓挫している状況です。
現在、AIを利用した研究をメインで行っておりますが、プログラミングの基礎勉強から始まり、画像解析とデータ解析の勉強を自己流で行っているような段階です。
今までに一度も経験したことがない分野で、日本語で聞いても分からないであろうディスカッションを英語で浴び続け、苦しみながらも、もがいて研究を続けております。
AI・データサイエンスと整形外科のコラボレーションは、まだまだなじみがない分野ではありますが、これから発展していく、いや発展せざるを得ない分野になるんだろうなとイギリスに来て痛感しております。イギリスでも医師のAI関与はまだまだ未発達そうですが、データサイエンティストやプログラマー(リーズは総合大学なので、その分野の講師や教授も多数在籍)とコラボレーションして画像認識などの開発を日々行っています。自分の力にはまだつけられていませんが、留学に来ていないと、こんな考えにも至らなかっただろうなと感じております。改めて、留学期間を設けてくださり、日々の診療を行ってくださっている自治医大関連の先生方には感謝しかありません。
少しでも目に見える形の実績と自分の実力(臨床は下がりそうですが。(笑))をつけて経験を還元できればと思います!