研究テーマは「健常者と糖尿病患者の軟部組織の硬さの比較」になります。糖尿病患者の肩関節拘縮は非糖尿病患者と比較して関節可動域が不良であると報告されています。
原因は軟部組織の柔軟性の低下だが詳細な報告は少ない状況。
研究テーマは「健常者と糖尿病患者の軟部組織の硬さの比較」になります。
糖尿病患者の肩関節拘縮は非糖尿病患者と比較して関節可動域が不良であると報告されています。糖尿病患者の関節拘縮の原因として骨格筋を含めた軟部組織の柔軟性の低下が示唆されていますが詳細な報告は少ない状況です。
肩関節の可動域低下は更衣や入浴動作など様々な日常生活に支障をきたします。そのため、理学療法士などがリハビリテーションで徐々に関節や骨格筋を動かしますが関節可動域の改善には時間を要します。
関節可動域の制限を評価するにあたり、骨格筋を含めた軟部組織の評価は触診や可動域測定のみで、実際にはどの組織が原因かを検証することは困難でした。
そこで私たちは非侵襲的に組織の硬さを評価できる超音波エラストグラフィ機能を用いて骨格筋の硬さを評価しています。せん断波を用いた超音波エラストグラフィ機能は、組織内を伝搬するせん断波の速度が速いほど硬いという特徴を生かして硬さの定量評価が行えます。
糖尿病患者では健常者と比較して骨格筋が硬くなっていると仮説を立てて、関節可動域や骨格筋の硬さの計測を進めています。