
平成18年9月の子ども医療センター開院から1年を経て、平成19年9月より小児泌尿器科が開設されました。小児の腎・泌尿器・生殖器疾患の診断と治療を幅広く行っています。治療方法は外科的手術が主体ですが、内科的治療の併用や薬剤治療のケースも少なくありません。
私たちの得意な疾患は、腎臓や尿路の先天奇形(水腎症、膀胱尿管逆流症、巨大尿管症、尿管瘤、尿管異所開口、腎形成異常、尿道弁、巨大膀胱、括約筋不全など)、生殖器の先天 奇形(尿道下裂、停留精巣、先天性副腎皮質過形成、性分化異常症など)、神経因性膀胱(二分脊椎症など)、排尿の異常(昼間尿失禁、難治性夜尿症など)、 泌尿器科系小児悪性腫瘍および外傷、お薬で治らない難治性の尿路感染症です。
子ども専門の病院の特長を活かし、関連する小児系診療科とのチームワークを大切にしています。また、大学病院併設という特長を活かし、小児疾患のキャリーオーバー症例(成人)に対して、大学病院を利用しての診療態勢を持っています。
小児の泌尿器科診療には、質の高い専門性とアットホームな雰囲気の両者を兼備することが重要と考え、以下の点を心がけています。
診断は同じでも個々の病態はことなります。また病態は同じでも選択された治療方針や治療技術により経過は変わります。これらを見極める力は、手術の技術力とともに、重要な専門医療の要素です。
お子さんの治療には医療に対する養育者の前向きな姿勢が重要で、お子さん自身の回復に影響します。したがって、治療をうまく進めるためには、充分な説明によって、ご両親が充分納得され、理解されることが重要なのです。不安なことを話し合えるアットホームな医師患者家族関係や雰囲気が大事と考え、充分な説明や納得が達成される努力をいたします。
今しなくてはいけない治療と急がなくてもよい治療があります。子どもは常に成長しており、病態は悪化するばかりでなく、自然改善する場合や手術以外の治療方針で治っていく場合もあります。一方では、手術を急がなければ、最善の治療効果を得られない場合もあるのです。そこに、小児専門の泌尿器科医療の特殊性があります。
小児泌尿器科のご病気の中には、短期に完治を目指せるもの以外に、年余にわたる長期療養・治療を要するもの、さらに長期療養は不要だが、成長にしたがっての経過観察を必要とするものなどがあります。慢性疾患に対しては、状態の悪化がないかどうか、成長期を通じて経過観察しています。
入院期間を短くすると、家族で安らげる自宅で療養ができるようになり、医療費を減らすことにもつながり好都合です。しかし、心配な病状なのに退院を早めれば、自宅での不安は増大するだけでしょう。手術方法や術後管理を工夫して、早期に回復されるようにすることが重要であり、その結果、入院期間が短縮できるような医療をめざしています。
小児泌尿器科は、3名の小児泌尿器科認定医と研修医1名の計4名のスタッフで外来・入院診療に当たっています。
| 教授 中井秀郎 |
講師 中村 繁 |
助教 川合 志奈 |
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 午前 | 中井秀郎 |
川合志奈 |
川合志奈 |
||
| 午後 | 中井秀郎 |
中井秀郎 |
中村繁 |
| 全手術症例数 | 216例 |
|---|---|
| 全手術件数 | 258件 |
| 先天性水腎症 | 13件 |
|---|---|
| 膀胱尿管逆流症 | 13件 |
| 停留精巣 | 60件 |
| 非触知精巣 | 15件 |
| 尿道下裂 | 26件 |
| 先天性尿道狭窄 | 37件 |
| 尿路悪性腫瘍 | 0件 |
| 腎盂形成術 | 13 | |
|---|---|---|
| 腎摘除(腹腔鏡下) | 5(2) | |
| 膀胱尿管新吻合術 | 14 | |
| 精巣固定術 | 62 | |
| 尿道下裂形成術 | 26 | |
| 女児外陰腔形成 | 2 | |
| 内視鏡尿道切開術 | 37 | |
| 尿失禁手術 | 膀胱頚部形成術 | 4 |
| 膀胱頚部注入療法 | 1 | |
| 腸管利用膀胱拡大術 | 3 | |
| 腹壁導尿路作成術 | 3 | |
| 腹腔鏡手術 | 21 |
| 外来 | TEL | 0285-58-7131,7253(受付時間:9時~17時) |
|---|---|---|
| 内線 | 7647 7648 7649 | |
| 医局 | TEL | 0285-58-7716 (受付時間9時~17時 医療関係者のみ) |
| FAX | 0285-44-8329 |