専門診療
口腔粘膜疾患
はじめに
口の中で以下のように気になることはないでしょうか?
- 白い線や斑点がある
- 赤い、ヒリヒリする
- 口内炎ができている
- ザラザラする
- 口が乾く
- 水疱ができる
- 口の中が痛い、など
口腔粘膜疾患は、口腔粘膜に肉眼的に変化を生じる疾患です。口腔粘膜は正常であればピンク色で滑らかですが、何らかの原因によって白斑、紅斑、びらん、潰瘍、水疱、色素沈着などの見た目で変化が起こることがあります。原因としては、ウイルスや真菌感染、機械的刺激、喫煙、薬剤などの他、全身疾患に関連するもの、原因が不明の場合もあります。口腔粘膜疾患の一部はがん化のリスクがあります。当科では様々な口腔粘膜疾患の診断と治療を行っています。
対象疾患
- 口腔潜在的悪性疾患(口腔扁平苔癬、口腔白板症など)
- 口腔カンジダ症
- 口腔乾燥症(シェーグレン症候群を含む)
- 再発性アフタ
- ウイルス性口内炎
- 自己免疫性水疱症(天疱瘡、類天疱瘡)
- 色素沈着など
診断と治療
肉眼的な評価(視診)に加えて、病理組織学的検査、血液検査、細菌検査、真菌検査などを組み合わせて診断を行います。全身疾患の一症状として口腔粘膜に水疱や潰瘍を生じることもあります。その場合は大学病院の強みを生かして関連各科と連携した上で適切な診断と治療を行うように努めています。
口腔扁平苔癬
口腔白板症
シェーグレン症候群患者の舌
ヘルペス性口内炎
口唇ヘルペス
尋常性天疱瘡