小児歯科口腔外科

診療内容

小児歯科口腔外科は2015年4月より、とちぎ子ども医療センターの新たな診療科となり、小児の顎顔面・口腔の形態回復や機能向上により心身の健康発育を達成することを目標に掲げて専門的な診療を行っています。歯科口腔外科・矯正歯科各専門のスタッフにより、主に、唇顎口蓋裂(口唇裂・口蓋裂、その他の先天奇形を含む)の顎発育誘導および矯正治療、哺乳障害・幼児摂食障害に対する嚥下摂食リハビリ、小児有病者・障害者に対する歯科治療に取り組んでいます。

診療体制

唇顎口蓋裂・矯正治療外来、摂食嚥下外来、小児有病者・障害者の歯科治療外来の各専門外来を設けています。

唇顎口蓋裂・矯正治療外来

口蓋裂患者に対し、出生後早期からホッツ型口蓋床を使用した哺乳補助および顎発育誘導を行っています。また、口唇裂・口蓋裂に対する手術のほか顎裂部の骨移植術を担当し、腸骨移植による良好な顎発育の基盤づくりと顎裂部への歯の誘導やインプラント治療・補綴治療を行っています。必要に応じて保存修復治療も行っています。出生直後から乳歯列期・乳歯と永久歯の混合歯列期・永久歯列期へと、ダイナミックに変化する口腔内環境に応じて、長期的かつ総合的な治療・管理を行うことで、良好な歯列改善や咬合機能回復に貢献しています。また、集学的な治療を行うために、形成外科・耳鼻咽喉科・小児科・リハビリテーション科・臨床心理士など各診療科の専門医でCleft care team(CCT)治療チームを構成し、定期的なカンファレンスを開いて症例検討を行っています。

摂食嚥下外来

哺乳障害を認める新生児や乳児、また脳性麻痺や染色体異常により食べる機能や飲み込む機能が獲得できない幼児から小児を対象に、摂食嚥下指導をご家族とともに行っています。摂食嚥下指導の内容としては、食環境の指導(食事姿勢・介助法・食器具の使用法)、食事内容の指導(食形態)、また発達段階に応じた口腔機能の発達・獲得を目的とした機能訓練などです。また、必要に応じて嚥下造影検査(VF)を用いた口腔から食道までの摂食嚥下機能検査を行っております。小児摂食嚥下外来は日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を取得した歯科医師、歯科衛生士が対応しています。

小児有病者・障害者の歯科治療外来

一般歯科医院で治療が困難な小児に対し、外来歯科治療や全身麻酔下での歯科治療を行っています。

その他小児の口腔外科的手術症例の治療

過剰埋伏歯や小帯付着異常など外来局所麻酔下での治療の他、骨折や歯性感染による蜂巣炎に対して入院下での治療を行っています。

スタッフ紹介

教授
野口 忠秀
講師
七條 なつ子
臨床助教
仁保 千秋
非常勤
伊藤 弘人
非常勤
上野 泰宏
教授
野口 忠秀
講師
七條 なつ子
臨床助教
仁保 千秋
非常勤
伊藤 弘人
非常勤
上野 泰宏
小児歯科口腔外科スタッフ

外来診療日

(完全紹介・予約制)

午前 一般外来コンサルト
仁保
摂食嚥下
(専門外来)
伊藤
佐瀬
(1,3週)
一般外来コンサルト
上野
午後 唇顎口蓋裂
(専門外来)
野口
(1,3,5週)
仁保・田村・大房
(毎週)
歯科矯正
(専門外来)
七條
(2,4週)
摂食嚥下
(専門外来)
伊藤
佐瀬
(1,3週)
一般外来コンサルト
仁保
(2,4週)
歯科矯正
(専門外来)
七條
(不定期)
歯科矯正
(専門外来)
七條
(不定期)

 

実績