形成外科学講座

創傷外科

創傷外科というのは、形成外科の中で、体表の損傷や外傷を扱う領域のことを言います。皮膚や軟部組織が傷ついたり、なくなっている状態を治療します。たとえば、全身のどこであれ、皮膚のやけどや化学熱傷があります。あらゆる擦り傷や切り傷もそうです。長期臥床(褥瘡、床ずれ)や糖尿病などに伴う皮膚の難治性潰瘍も扱います。自己免疫や血管の病気、あるいは放射線障害、足腐れ(フットケア)など、血流が悪くなってできる皮膚の潰瘍も扱います。皮膚移植などの手術をすることもあれば、陰圧をかける特殊な機械や被覆材を使って、手術をしないで治療することもあります。広範囲のやけどなどでは、培養皮膚を使うこともあります。

扱っている代表的疾患

手足の機能再建
ケロイド・肥厚性瘢痕
皮膚腫瘍(悪性、良性)
切り傷、咬傷
熱傷、化学損傷
フットケア、糖尿病壊疽
難治性潰瘍、褥瘡
外傷後の組織欠損

形成外科で扱う疾患