当院では3か月ごとに骨転移ボードを開催しています。
骨転移ボードは、今後の治療に役立たせる目的で骨転移に関連ある他科の先生方とともに、骨転移患者さんの経過などを共有しています。

昨今、悪性腫瘍に対する治療技術の発展とともに、悪性腫瘍の患者さんの生命予後は飛躍的に改善しています。
同時に、骨転移の治療に苦渋することが増えてきているため、違う診療科では知り得ない情報を共有し、より円滑に適切な治療をすることができます。
今後も継続的に開催し、より骨転移の患者さんのADLを改善する一助ができたらと考えています。

また、当院では骨転移だけでなく軟部腫瘍も含め、他院から紹介となるケースが多々あります。
腫瘍の診断を行う上で生検が必要になることもありますが、一般整形外科医で生検術が得意であるという方はどれほどいらっしゃるでしょうか。
特に若手の整形外科医は生検に対し、「いつ、どのように、何をすればいいのか?」という疑問があり、比較的苦手意識を持っています。
そのため、当教室では年度始めに自治医科大学附属さいたま医療センター 整形外科の秋山先生から生検術のレクチャーをしていただいています。

あまり慣れていない生検術でも、エキスパートの先生からのレクチャーを受けることで、少し自信がつきます。
より早く、正確に生検を行うことで、よりよい医療を患者さんに提供することができるでしょう。
これからも患者さんによりそった医療が提供できるよう、今回の様な研修会を行っていきたいと思います。

当教室では初期研修医や若手整形外科医に対する、今回のような研修に力を入れております。
当教室での研修に興味のある方はこちらまでご連絡ください。