自治医科大学外傷班の檜山です。
2024年7月1日からイギリスリーズ大学(chapel allerton hospital, leeds general infirmary)に研究+臨床を目的とした留学に行かせて頂いております。
数回に分けて留学準備の振り返りを現在させて頂いております。
イギリス留学を考える上で必ず必要になってくるのが、ビザの取得です。
イギリスは移民文化があるため、ビザの種類が無数にあります。学生、就労、婚姻、ビジネスなどの他に細かい区分けが存在します。私の場合は、留学先に問い合わせを何度か行って、ビザの種類がようやく判明し、書類集めを開始しました。戸籍、住民票、住居環境、健康状態、家族関係の証明などの他に、不法就労者や犯罪者にならないかのチェック目的に、現在の雇用証明、給与証明、貯蓄状況、資産状況、犯罪歴などを提出する必要があります。証明書の種類はビザ発給(イギリス政府ホームページWelcome to GOV.UK (www.gov.uk))申請一覧のところにありますが、提出項目はあるものの詳細はまったく記載されていません。収入がいくらあればいいのか、貯蓄がいくらあればいいのか、資産はどうなのか、犯罪歴はどこまで許可なのか、質問しても曖昧な回答しかきませんので、提出して出たとこ勝負になります。(笑)
現在のビザはオンライン申請が中心となっており、オンラインで申請を進めていく形式になりますが、このサイトが海外あるあるで、まったく洗練されていないため、しょっちゅうエラーを起こしスタートからやり直しになります。記録できないファミコン状態です。(笑) オンライン申請が終わると、原本(コピー)もイギリス政府に送る必要があるため、東京と大阪にビザ申請場所があるため、予約をして書類を提出しに行きます。(ビザ取得希望者は全員現地に行く必要があります)ここでは写真を撮られたり、本人確認をさせられたり、ビザの書類の確認をされたりしますが、あくまで書類が揃っているかどうかだけで、中身については確認してくれません。なぜならこのビザ申請書の人々はイギリス政府の人ではなく、ただの仲介のために雇われている人。書類の受理とビザ発行所(日本だとシンガポール?) に郵送手続きをしてくれるだけの人のようです。試しに書類の中身は大丈夫ですか?ときいたら、私たちには分からないと言われました。(笑) 結果的に3週間後にビザ認証がついたパスポートが戻ってきたので、一つ難題をクリアしたなと安心しました。ちなみにここまでのやり取りとサイトは当然すべて英語ですので、英語が得意ではないので、大変苦労しました。
さて、ビザを取得すると現地ではBRPカード(Biometric Residence Permit)を受け取ることになりますが、2025年1月1日からこのカードも電子化されるとのことで、また新たな手続きが必要になるとともに、今までと取得方法が変更になると思われます。これからイギリス留学を検討されている方は常に情報をアップデートしておいた方がよさそうです。
さて、現在イギリスも夏休み期間であるため、子供たちは毎日妻と家にいます。(5歳、4歳、1歳)週末はお休みを頂いているため、家族で色々お出かけするわけですが、金銭的な余裕があるわけではないので、できるだけ節約をして出かけています。イギリスは美術館や博物館の多くに無料で入ることができます。有料の施設もありますが、一度チケットを購入すると1年間無料といった施設も数多く存在します。先日、子供国立博物館(Eureka)に家族でお出かけをしてきました。人体の不思議や音、色、職業など様々な体験を遊びながら経験できる施設です。10時開館で入場し、結果的に16時30分の閉館までお昼休憩以外永遠に遊んでおりました。イギリスは子供向けの施設や行事が数多く存在し、夏休み期間中は街中やショッピングモール、ショッピングビル、無料の博物館・美術館などで子供向けの無料イベントが毎日のように行われています。子供と出歩いているだけで、よく声をかけてくださり、多くの人が笑顔で対応してくれたり、手伝いをしてくれます。想像していたよりも子育て世代には優しい国です 大きな口の模型で歯磨きの練習をしている我が子。
骨をみるとつい撮影したくなりますね。