第14回 次世代医師・研究者交流会 サイエンスカフェ 2019年2月27日(水)
今回は、メインテーマを 「これからの科学や医療を担う次世代に、今私たちができること」 と題して、東京大学の大島まり先生のご講演 『進化する科学技術と医療の関係 - これからの女性のキャリアを考える』 を開催しました。
科学技術の発展により、医療の動向は今ダイナミックに変化しようとしています。このような状況で、今私たちは、どのように行動し、次世代に何ができるのでしょうか?ダイバーシティー(多様性)の推進やイノベーション発展の観点から、これからの女性のキャリアについて興味のある方々にお集まり頂きました。
今回の交流会は、久しぶりにサイエンスカフェ形式で、病院の新しいラウンジスペースで行いました。コーヒーサービスもあったので、リラックスした環境でご講演を聴く事ができ、循環器シュミレーションのご研究内容や東大生産技術研究所ONGでの教育活動、アウトリーチ活動、キャリア形成期での支援などについて、多くの質問がありました。
今回大島先生には、先生ご自身の学生生活、大学院での苦難や出産・子育ての経験から、それらとどうやって向き合ってきたのか、ご教示いただきました。女性研究者としてだけでなく、将来の科学教育を担うサイエンティストとしても見本を示していただいたように感じました。今回のような交流会は、普段通り生活していては聞けないお話を聞くことができ、大島先生のように第一線でご活躍されている先生とお話できる大変貴重な機会でした。私もこれまでに(私なりに)サイエンティストとして、一般の方々に研究成果を伝えていく手段や方法を試行錯誤してきたのですが、ご講演を拝聴しながらインスピレーションを与えていただきました。また色々と試行錯誤していってみたいと思います。(文:交流会 世話人会メンバー)
アンケートより (抜粋)
1) 本日の大島先生のご講話で特に印象に残った事をお聞かせください。
・ ONGの活動や大島先生の子育てキャリアアップ。
・ 大島先生のご研究が大変興味深かったです。特に血流シミュレーターによる臨床研究に大変興味を持ちました。また、ご研究だけでなく、STEAM教育、キャリアパスなど大変勉強になりました。
・ 高い専門性と広い視野のお力を兼ね備えたまさにリベラルアーツそのものので貴重なお話心より感銘を受けました。ありがとうございました。
・ 対話する相手が理解できる言葉を選びながら説明すると生徒・学生は感心・興味を示し始める。上司に恵まれた事が現在の環境につながっている。
・ 教育のお話が印象的でした。医工連携もうまくいっている例を示していただき印象的でした。
・ 産学連携はお金だけでなく人材を出してもらうこともあるということ。次世代教育目的のpresentationの際に、相手が少し知っていることとつなげることがよく、必ずしも平易にすることがよい訳ではない。ということ。
・ 研究と産業の連携。女性研究者をencourageすることが自信につながる。
2) 本日のサイエンスカフェの全体的なご感想、ご意見をお聞かせください。
・ とても和やかな雰囲気ですばらしかったです。
・ 大島先生が華やかで優雅でチャーミングでステキでした!!研究頑張ろう!!と思いました!!
・ コンパクトでよかった。
・ 場所が分かりにくかったかもしれない。普段から5Fラウンジの周知が大切と思います。
・ カフェ形式のお話が堅苦しくなく聞けてよいと思いました。
・ かっちりしたスクール形式ではないので、質問などがしやすかった。
・ リラックスした環境で講演を聴くことができ良かったです。
3) 医師に限らず、広く臨床系および基礎系の教員(男女問わず)に必要な支援についてのご意見が ありましたら、お聞かせください。
・ 海外留学をめざす若い教員への情報提供とかあると喜ばれるかもしれない。
・ 育児、学校活動への働く親の関与の仕方。
・ 仕事でキャリアをつむための支援をお願いしたいです。(時間と体力を補う支援)