診療科のご案内

I.ロボット支援手術とは

A-I-①:ロボット支援手術とは

がんの手術治療には、根治性とQOL(quality of life=生活の質)の維持の両立が求められます。患者さんの体への負担と合併症のリスクを最小限にし、回復の早い手術(低侵襲手術)を外科医は常に追い求めています。低侵襲手術の回答の一つとして、ロボット支援手術が導入され、急激な進歩をみせています。自治医科大学附属さいたま医療センターでは、2015年より手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ(da Vinci Surgical System)」を導入し、2023年以後に「ダ・ヴィンチ 」2台体制としました。手術技術・麻酔・術後管理すべてが向上し、より高度で複雑な手術もロボット支援手術の対象となってきました。 現在、自治医科大学附属さいたま医療センター・泌尿器科ではロボット支援手術に注力しており、手術件数が増加してきています(図1)。2023年においては1年間に222例のロボット支援手術を行いました。
当科では、最新の設備、経験豊富な術者、十分な実績が揃っておりますが、より安全で確実なロボット支援手術を患者さんに提供できるよう、日々研鑽を積んでおります。

図1


A-I-②:ロボット支援手術とは

  • ①身体への負担が少ない
    ロボット支援手術は、患者さんの体に小さな穴を開けて行う、傷口が小さい低侵襲(ていしんしゅう)の手術です(図2)。そのため、開腹手術に比べて手術痕はほとんど目立たず、より少ない出血量で術後の痛みも軽くなります。)。そのため、開腹手術に比べて手術痕はほとんど目立たず、より少ない出血量で術後の痛みも軽くなります。
  • ②精度の高い手術
    術者は隣のコンソールから、術野の3D画像を見ながら、4本のロボットアームを遠隔操作します。術者の精密な手の動きを再現しつつ、ダヴィンチ・システム独自の機能で術者の手ぶれも防止されるため、従来の腹腔鏡(ふくくうきょう)下手術より精密な操作が可能となります。

  • 図2


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