内視鏡部
スタッフ紹介
部長 | 宮谷博幸 |
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看護師長 | 名古屋智代 |
スタッフとして、消化器内科・消化器外科・呼吸器内科・呼吸器外科の医師が兼任で内視鏡検査・治療にあたっている。
消化器内視鏡に関しては、曜日ごとに責任者を定めており、そのもとで主に消化器内科スタッフが検査・治療を行っている。火曜日午前の上部消化管内視鏡検査、火曜日金曜日の下部消化管内視鏡検査は外科のスタッフが加わっている。
気管支内視鏡検査は月曜日午後および水曜日午前に呼吸器内科、金曜日午後に呼吸器外科がそれぞれ検査にあたっている。
看護師は師長、主任以外に8名である。放射線技師1名、洗浄員3名、看護補助員1名、受付2名で診療にあたっている。
診療科の特徴
最新の設備と優秀な人材をそろえ、地域の中核病院として高度な内視鏡技術を提供している。また教育施設として近隣の医療機関から多くの研修生を受け入れてきた。さいたま医療センター設立の大きな目的の一つが総合医の育成であり、内視鏡部、消化器内科においても医局員は各々の研究、専門分野を持つと同時に、内視鏡検査においては助教以下の全員が上部、下部の通常内視鏡検査に加えて、内視鏡治療、ERCP等もー通りこなせるように育成していくことを目標としている。また希望があれば消化器内科・外科以外からも積極的に研修を受け入れるようにしている。 近年消化管出血,閉塞性黄疸など緊急内視鏡検査・処置の必要な症例が増加しているが,内視鏡部では指導医と若手医師がペアとなり毎日緊急内視鏡当番を決めて、24時間対応の体制を取っている。
診療成績
(2021年1月~12月)
①上部内視鏡総件数 3967件
静脈瘤治療(EIS 27件、EVL21件) 48件
上部ESD(食道40件、胃・十二指腸161)201件
胃十二指腸ポリープEMR 12件
食道・胃内異物除去 12件
食道狭窄拡張術 49件
胃十二指腸拡張術 2件
内視鏡的胃十二指腸ステント留置術4件
食道ステント留置術 6件
上部超音波内視鏡 729件
(専用機650件、EUS-FNA129件、瘻孔形成術15件)
内視鏡的胃瘻造設術 37件
内視鏡的イレウス管留置術 41件
緊急止血術(上部) 242例
②小腸検査
小腸内視鏡 (上部48件、下部31件) 79件
カプセル内視鏡(SB-3 78件 パテンシー1件)79件
③大腸内視鏡総件数 2843件
EMR,ポリペクトミー 730件
(2cm未満697件、2cm以上33件)
大腸ESD 110件
小腸結腸止血術 64件
下部消化管ステント 8件
小腸・結腸拡張術 7件
内視鏡的結腸軸捻転解除術 5件
④ERCP 総数 509件
EST 66件
(砕石を伴うもの28件)
胆道拡張術 10件
胆道結石除去術 51件
胆管ステント留置術 178件
ENBD 73件
膵管ステント留置術 50件
⑤気管支鏡 総数264件
FBS 89件 緊急9件
TBLB 174件 緊急5件
気管・気管支ステント留置術 1件
EBUS-TBNA 12件
その他 3件
カンファレンス
毎週火曜日午後5時半より消化器内科と外科の内視鏡検査に携わっている医師が参加し、内視鏡室カンファレンスルームにて、前週の施行症例を中心にカンファレンスを行い、症例に応じて治療方針の検討を行っている。月1回水曜日17時半よりESDを施行した症例のうち教訓的なものについて供覧し、問題点などを検討している。
今後の活動目標
安全で確実な内視鏡治療・検査
難易度の高い治療内視鏡の件数の増加が著しいが、事故のない、安全で確実な内視鏡検査、治療を行うことを第1の目標としている。
治療内視鏡
胃・食道・大腸ESDやERCP関連手技などの治療内視鏡症例数が増加している。地域の基幹病院として高度な内視鏡検査治療を求められており、そのための人材を育成している。
超音波内視鏡・小腸内視鏡検査の充実
当施設は県下でも超音波内視鏡・小腸内視鏡検査・カプセル内視鏡検査の件数が非常に多いのが特徴である。今後も、超音波内視鏡・小腸内視鏡・カプセル内視鏡を用いた診断・治療をますます充実させていきたい。
炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎、クローン病に代表される炎症性腸疾患が著しく増加している。治療法も多岐にわたっており、内視鏡を用いた確実な診断を行い、適切な治療につなげていきたいと考えている。
臨床研究
消化器内視鏡に関連した偶発症の全国調査
(日本消化器内視鏡学会と共同、2019年4月1日より開始)
消化器内視鏡に関連する疾患、治療手技データベース構築
(日本消化器内視鏡学会と共同、2020年3月9日より開始)