がんゲノム医療室

がんゲノム医療室

【概要】


 自治医科大学附属さいたま医療センターは2023年4月1日に厚生労働省から「がんゲノム医療連携病院」の指定を受け、「がんゲノム医療」を一括して管理する「がんゲノム医療室」を新設しました。各領域の医師、がん専門薬剤師、がん専門看護師、認定遺伝カウンセラー等多職種で構成される組織です。「がん遺伝子パネル検査」を行い、その結果に基づいて最適な「がんゲノム医療」を患者さんに提供します。


【がんゲノム医療について】

 患者さん固有のがん遺伝子の変異を特定し、その結果に基づいて行う医療を「がんゲノム医療」といいます。特定した遺伝子変異に対して特化した治療薬の開発により、がんの治療成績は飛躍的に向上してきました。


【がんゲノム医療拠点病院等について】

 「がんゲノム医療」を必要とするがん患者が、全国どこにいても「がんゲノム医療」を受けられる体制を構築するため、2018年に「がんゲノム医療拠点病院」が指定されました。当センターは「がんゲノム医療中核拠点病院」である東京大学医学部附属病院と連携し、がんゲノム医療連携病院として、最適な「がんゲノム医療」を患者さんに提供します。


(1)がんゲノム医療中核拠点病院
 がんゲノム医療を牽引し、臨床試験や治験を担う。
(2)がんゲノム医療連携病院
 がんゲノム医療中核拠点病院と連携し、治療にあたる。
(3)がんゲノム医療拠点病院
 中核拠点病院と連携病院の間に位置づけられ、単独で治療方針を決定する

 これらの拠点病院がともに「がんゲノム医療」の提供体制を担います。2018年6月にはがんゲノム情報管理センター(C-CAT)が開設され、「がんゲノム医療」の情報収集体制が整備されました。そして2019年6月には「がんゲノム医療」を担う「がん遺伝子パネル検査」が保険収載されました。


 

【がん遺伝子パネル検査】

 当センターでは、FoundationOne® CDxがんゲノムプロファイル(中外製薬株式会社)とFoundationOne® Liquid CDxがんゲノムプロファイル(中外製薬株式会社)の2種類の遺伝子パネル検査を受けることができます。

-保険診療の適応-
(1) 標準治療がない固形がん(希少がん、原発不明がん)
(2) 局所進行もしくは転移があり、標準治療が終了した(終了見込みを含む)固形がん
(3) 本検査施行後の化学療法に耐え得る体力がある(少なくとも3ヶ月の予後が見込める)
(4) 外来通院が可能

-検査受診方法-
 「がんゲノム医療室」は、医療機関からのFAX申込による紹介予約制となります。患者さんからの予約申し込みは受け付けておりません。予約をご希望の場合は、かかりつけの医療機関にて、担当医にご相談ください。※保険診療のみ受け付けております。
 遺伝子パネル検査は、入院中の方は原則受診できません。他の医療機関入院中に遺伝子パネル検査を受けられた場合は、その入院医療機関に遺伝子パネル検査に関わる医療費の負担をお願いすることになりますので、ご注意ください。

-遺伝子パネル検査の費用-
 560,000円(保険診療額)の1〜3割負担となり(この他、診察料等は別途)、高額療養費制度の利用条件に該当する可能性があります。

【地域の医療機関様へ】 *紹介患者様の対応は現在準備中です。

-ご紹介の手順-

(1) FAX申込(FAX番号(がんゲノム医療室):準備中
 「遺伝子パネル検査 申込書」に必要事項を記入の上、FAXをご送付ください。
 ※ご質問、ご相談のみのお問い合わせの場合も、同様の手順にてFAXの送付にご協力をお願いいたします。
 自治医科大学附属さいたま医療センター遺伝子パネル検査申込書 
(2) 予約日のご案内
 医療機関からのFAX受信後、診療科・担当医・予約日を調整し、FAXで受診日のご連絡をいたします。その際、初診時にご持参いただく書類を同時にFAX送信いたしますので、ご確認ください。
 以下、(3)の項目から様式をダウンロードいただくことも可能です。
(3) 該当診療科 外来受診
 下記「初診用必要書類チェックリスト」をご確認いただき、必要なものをご準備ください。初診/外来時に、患者さんにご持参いただくよう、ご協力をお願いいたします。
 「初診用必要書類チェックリスト」 
 「がんゲノム遺伝子パネル検査病理検体提出用チェックシート」
(4) エキスパートパネル開催前後に必要な情報の提供
 エキスパートパネル開催前後の臨床及び薬物療法の情報を下記の様式で提出いただくようお願い致します。
 「エキスパートパネル開催前の薬物療法と有害事象」
 「エキスパートパネル開催後の薬物療法と有害事象」
 「エキスパートパネル開催前の臨床情報」
 「エキスパートパネル開催後の転機情報」
(5) 遺伝子パネル検査後、診療情報の提供
 保険で実施した遺伝子パネル検査では、検査後の治療情報、転帰についてがんゲノム情報管理センター(C-CAT)へ登録する必要がありますので、検査後も定期的に診療情報の提供をお願いしております。結果返却後に当院よりご連絡させていただきます。

【お問い合わせ】

・自治医科大学附属さいたま医療センター がんゲノム医療室
(代表:048-647-2111 内線:6005・5811、FAX:準備中
・責任医師 がん診療運営部がんゲノム医療室 室長 鈴木 浩一

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