主任教授からのメッセージ

教授挨拶

自治医科大学産科婦人科学講座、主任教授の藤原寛行です。本講座は1974年に附属病院長松本清一教授、初代教授玉田太朗先生の体制で開講されました。その後、佐藤郁夫教授、鈴木光明教授、松原茂樹教授と引き継がれ、現在までに大きく発展してきました。医局員は常時50名を超え、地域の医療を支える大講座であると同時に、輩出された多くの先生方が県内外で活躍しています。私は2020年から本講座を預からせていただいていますが、皆で築きあげてきたこの伝統ある講座を引き継ぎ、更に発展させる所存です。

産婦人科の診療は大きく産科、婦人科、不妊内分泌、女性医学の4つの柱に分かれます。当科はいずれの分野においても専門性の高い医療を提供すべく、日々修練を重ねています。多くの専門医、指導医を擁し、皆様に安心して医療を受けていただけるような体制を整えています。研究活動も患者さんのためにはどのようなことが必要なのか、すなわちbench to bedsideを常に考えながら行うようにしています。

若手医師の教育・育成にも力を入れており、毎年多くの研修医が当講座の門をたたいてくれています。自治医科大学の特徴として、本校卒業生が直接入局することが無い為、当講座は学閥の無い自由な雰囲気であることも特色の一つです。各分野間の風通しも良く、総合力のある医師を育てていけると自負しています。

我々産婦人科医の仕事は、女性の一生に寄り添い支えていくことです。もちろん簡単なことではありません。正しい知識と技術による質の高い医療を提供すると共に、患者さんにとって本当に大切なものは何か、を常に考えることの出来る集団でありたいと思っています。患者さんにとっても医師にとっても本講座に出会えて良かったと感じていただければ幸いです。

自治医科大学産科婦人科学講座
主任教授 藤原寛行