単顆人工膝関節置換術(UKA)セミナーにて講演および実技指導を担当(髙橋恒存) 2026年3月2日 新着情報学会・講演会・セミナー報告 twitterfacebookLINEpocketPinteresthatena 2026年2月28日、大阪にて「3rd Partial Knee Arthroplasty seminar」が開催され、当科の高橋恒存が外側単顆人工膝関節置換術(Lateral UKA)に関する講演を行うとともに、模擬骨を用いた手術トレーニングのテーブルインストラクターを務めました。 本セミナーは、単顆人工膝関節置換術(UKA)の適応、最新のインプラントデザイン、手術手技およびアライメント戦略について理解を深めることを目的として開催されました。プログラムでは外側変形性膝関節症に対するUKAの適応や利点、最新の手術コンセプトについて幅広い講演が行われました。 外側UKAの適応と手術戦略 「Lateral Osteoarthritis for UKA」と題し、外側型変形性膝関節症に対するUKAの適応判断および手術戦略について講演しました。外側UKAは内側UKAと比較して症例数が少なく、的確な術前診断が重要とされています。 講演では、 ・膝関節屈曲45度での外反ストレスX線撮影やRosenberg撮影の重要性 ・画像評価の実際 ・解剖学的特徴を踏まえた骨切り戦略 など、実臨床に直結する知見が共有されました また当科で実施した外側UKAに関連する研究成果も報告されました。 単顆型膝OA患者50例を対象に、脛骨骨切り面と膝窩動脈(Popliteal Artery)の位置関係をMRIで評価した後方視的研究を紹介し、 ・内側UKA・外側UKAいずれにおいても、脛骨骨切り時の後方操作には慎重を要すること ・ボーンソーの過度な深部挿入を避ける必要性 ・十分な展開と適切なレトラクター挿入の重要性が示され、安全性向上に向けた具体的提言がなされました 。 本セミナーでは、最新のインプラントを用いたワークショップも開催され、高橋はテーブルインストラクターとして模擬骨を用いた実技指導を担当しました。参加医師に対し、外側UKA特有の注意点や骨切り手技の実践的ポイントについて直接指導を行い、知識と技術の両面から若手・中堅医師の教育に貢献しました。 今後も当科では、外側UKAを含む人工膝関節置換術の安全性向上と治療成績の向上を目指し、臨床・研究・教育活動を継続してまいります。